レスリングの
伊調馨選手などに対してパワーハラスメントを
行っていたと
認定された
日本レスリング
協会の
栄和人常務理事が、
問題の
発覚以降、
初めて公の
場に
姿を
見せ、「
心からおわびしたい」と
謝罪しました。
日本レスリング
協会元強化本部長の
栄常務理事は、
伊調選手や
指導していた
コーチに対しパワハラを
行っていたと
認定され、レスリング
協会が
常務理事の
役職の
解任を
今月23
日の
評議員会に
諮ることを
決めています。
栄常務理事は、この問題が発覚した直後のことし3月以降、公の場に姿を見せていませんでしたが、14日、東京都内で始まった全日本選抜選手権の会場を訪れました。
栄常務理事は報道陣の取材に応じ、「パワハラと認定されたことを真摯(しんし)に受け止め、伊調選手やコーチ、応援して頂いた国民の皆様に心からおわびしたい。二度とこのようなことを起こさないよう常に他人に敬意を持ち、指導者として日々、精進していきたい」と神妙な面持ちで謝罪しました。
パワハラと認定された事実については、「どのようなことを言ったのか覚えていない。コミュニケーション不足がこうした事態を招いたと深く反省している」と説明しました。
伊調選手などに対し直接の謝罪は行っていないということで、「直接会って謝罪したい。この大会期間中にタイミングが合えば会えると聞いている」と話しました。
栄常務理事は愛知県大府市にある至学館大学の監督を務め、監督を続けるかどうかについて、「大学にもオリンピックを目指す選手がいる。選手が望むのであれば、どういう形で携わるのがいいかをゆっくり考えたい」と述べるにとどまりました。