アメリカの
トランプ大統領が、
知的財産権の
侵害を
理由にして
中国の
幅広い
輸入品に
高い関税を
課す、
新たな
制裁措置の
発動を
承認したと、アメリカの
メディアが
伝えました。
関税を
かける輸入品の
最終リストを、15
日に
公表する
見通しだとしています。
トランプ政権は、ことし4
月中国が
知的財産権を
侵害しているとして、
通商法301
条に
基づいて、
幅広い
輸入品に25%の
関税を
課す
制裁措置の
原案を
公表し、
中国側と
協議を
続けてきました。
これについて、アメリカの有力紙ウォール・ストリート・ジャーナルをはじめ、複数のメディアが14日、トランプ大統領が制裁措置の発動を承認したと伝えました。
実際に、いつ措置を発動するのかは不透明だとしていますが、通商代表部が関税をかける輸入品の最終リストを15日に公表し、来週、官報に載せる見通しだとしています。
貿易赤字の削減を目指すトランプ政権は、中国に対して、すでに安全保障上の脅威を理由に、鉄鋼やアルミニウムに高い関税を課す輸入制限措置をとっています。新たな制裁措置を発動すれば、中国側が強く反発することは避けられないため、米中の貿易摩擦はさらに激しくなりそうです。