イギリス
南部で
先月、
神経剤「ノビチョク」に
触れた
男女2人が
意識不明の
重体になっていた
事件で、
警察は44
歳の
女性が
死亡したと
発表しました。
女性の
死亡を
受けて
警察は
殺人事件として
捜査を
進め、
同じ神経剤が
使われたロシアの
元スパイ
に対する
暗殺未遂事件との
関係も
調べることにしています。イギリス
南部のエイムズベリーの
住宅で
先月30
日、
男女2人が
意識不明の
重体となり、
その後の
検査で
神経剤ノビチョクが
検出されました。
事件を捜査しているイギリスの警察は8日、2人のうち44歳の女性が入院先の病院で死亡したと発表しました。
女性の交際相手の45歳の男性は今も重体だということです。
女性が死亡したことを受けて、ロンドン警視庁でテロ対策を指揮する警視監は「悲劇的な事件にショックを受けている。この野蛮な犯罪を犯した人物を特定する決意を新たにしている」という声明を出し、殺人事件に切り替え捜査を進めることにしています。
警察のこれまでの調べでは、2人は神経剤ノビチョクに汚染された何らかの物を手で触ったと見られています。
警察は2人が汚染された経路の特定を急ぐとともに、ことし3月、近くの街で起きた、同じ神経剤が使われたロシアの元スパイとその娘に対する暗殺未遂事件との関係も調べることにしています。