日産自動車は、
車の
燃費や
排ガスの
検査で
データを
書き換える
不正などがあり、
不正が
行われたのは1171
台にのぼると
正式に
発表しました。
日産では
去年、
資格のない
従業員に
車の
検査をさせていたことが
発覚しており、
管理体制の
甘さが
改めて問われそうです。
発表によりますと、
日産は
神奈川県や
栃木県など国内の
5つの
工場で、
車の
燃費や
排ガスの
検査で
不正を
行っていたことが
社内の
調査で
見つかったとしています。
この検査は、完成した車を無作為に選んで燃費と排ガスの数値をチェックするものですが、排ガスの測定データを社内基準にあうように書き換えて記録したり、排ガスと燃費の測定試験で室内の温度や湿度が適正な条件ではないのに有効な検査結果として記録していたりしたということです。
不正があったのは、複数の不正があった車を含めて合わせて1171台にのぼるということです。
これについて日産で生産や調達を統括する山内康裕CCOは、「このような事案が発生したことについて、お客さま、関係者の皆様に深くおわびを申し上げます」と述べ、陳謝しました。
また、経営陣の責任については「経営陣がなすべきことは、なぜこういうことが起きているのか、的確に把握して原因を徹底究明することだ。こういうことが二度と起こらない仕組みをつくることが、今、経営にあたっているわたしどもの責任だ」と述べました。
日産では、去年、資格のない従業員に車の出荷前の検査を行わせるなど、不正な検査が相次いで明らかになり、国土交通省から2度にわたる業務改善指示を受けるとともに、再発防止策を徹底するとしてきました。こうした中で今回、新たな不正が明らかになったことで、日産は、管理体制の甘さが改めて問われそうです。