IMF=
国際通貨基金は
世界経済についての
最新の
報告で、
日本や
ヨーロッパでは
成長のペースがピークに
達したようだと
指摘し、
今後は
アメリカと
各国の
間の
貿易摩擦がエスカレートする
可能性が
強まっていること
などから、
世界経済は
曲がり角を
迎えるという
見方を
示す方針です。
関係者によりますと、
IMFはいま
取りまとめている
世界経済の
見通しに関する
最新の
報告で、
日本や
ヨーロッパについて、
消費が
弱含んでいること
などから、ことしの
GDP=
国内総生産の
成長率の
見通しを3
か月前より0.2
ポイント程度、
下方修正する
方針だということです。
さらに、今後はアメリカのトランプ政権と各国との貿易摩擦がエスカレートする可能性が強まっていて、世界経済の先行きのリスクが高まっているとしています。
これらを踏まえて、日本やヨーロッパといった、いくつかの主な経済圏では成長のペースがピークに達したようだと指摘し、拡大が続いてきた世界経済は曲がり角を迎えるという見方を示す方針です。
またIMFは、金融市場の変動はまだ小さいが、貿易摩擦の動向次第では、突然、安定が損なわれる可能性があるとみています。
このため、影響を受けやすい新興国に対し、為替の急激な変動などに対応できるよう財政や金融、為替政策を組み合わせ、リスクに強い経済を作ることを求めています。