開閉会式では、最高が開会式の30万円、最も安いのはともに1万2000円となっています。
競技では、最高が陸上の13万円で、男子100メートル決勝などが想定されています。最も安いのはサッカー、7人制ラグビー、ソフトボールなど8つの競技の2500円です。
また、学校単位で購入する子ども向けの団体チケットと、子どもや高齢者、障害のある人を含むグループ向けのチケットもあり、2020年にちなんで1枚2020円に設定されました。
組織委員会は価格にメリハリをつけ、若い人たちが観戦しやすい低価格のチケットを設定したとしていて、チケット全体の半分以上が8000円以下だということです。
東京オリンピックのチケットの販売は来年春に公式販売サイトで始まり、購入には事前に「TOKYO2020ID」に登録する必要があります。
ID登録を呼びかけるイベントに参加した、体操でロンドンオリンピックに出場した田中理恵さんは「着地の音や演技している時の息づかいなど会場に行かないとわからないことがたくさんある。ぜひ会場に足を運んでほしい」と話していました。
種目ごとのチケット価格は
2020年東京オリンピックの観戦チケットは、
「競泳」は5800円から10万8000円
「飛び込み」は3500円から3万500円
「アーティスティックスイミング」は4000円から4万5000円
「水球」は3000円から1万8000円
「オープンウオータースイミング」は3500円から5500円
「アーチェリー」は3000円から7000円
「陸上」は3000円から13万円
「マラソン」は新国立競技場で観戦するチケットが2500円から6000円
「競歩」はチケット販売がありません。
「バドミントン」は4000円から4万5000円となっています。
「野球」は4000円から6万7500円
「ソフトボール」は2500円から2万5500円
「バスケットボール」は3000円から10万8000円
3人制のバスケットボール「3×3」は3000円から1万8000円
「ボクシング」は3500円から4万5000円
カヌーの「スラローム」は3000円から1万円、「スプリント」は3000円から9500円
自転車の「BMXフリースタイル」は4000円から1万円、「BMXレーシング」は3000円から1万2500円、「マウンテンバイク」は3500円から5000円、「ロード」はゴール地点の静岡県のサーキット施設富士スピードウェイで観戦するチケットが3500円から5500円、「トラック」は4000円から1万4500円
「馬術」は3000円から1万6000円
「フェンシング」は3000円から1万1500円
「サッカー」は2500円から6万7500円
「ゴルフ」は3000円から1万円となっています。
「体操」は4000円から7万2000円
「新体操」は4000円から3万6000円
「トランポリン」は5500円から1万6000円
「ハンドボール」は3500円から2万円
「ホッケー」は2500円から1万円
「柔道」は4000円から5万4000円
「空手」は3500円から1万2800円
「近代五種」は2500円から4000円
「ボート」は3000円から9500円
「7人制ラグビー」は2500円から2万5500円
「セーリング」は3000円から5500円
「射撃」は2500円から5500円
「スケートボード」は4000円から1万1500円
「スポーツクライミング」は3000円から1万2500円
「卓球」は3500円から3万6000円となっています。
「テコンドー」は3000円から9500円
「テニス」は3000円から5万4000円
「トライアスロン」は4000円から8000円
「バレーボール」は4000円から8万1500円
「ビーチバレー」は3500円から4万5000円
「ウエイトリフティング」は2500円から1万2800円
「レスリング」は4000円から4万5000円
「サーフィン」の価格は未定
また開閉会式のチケットは、「開会式」が1万2000円から30万円、「閉会式」が1万2000円から22万円
購入方法は
東京オリンピックのチケットの販売は、来年春からインターネット上の公式の販売サイトで始まります。
購入には、事前に大会のホームページを通じて「TOKYO2020ID」に登録する必要があり、ID登録は現在も行うことができます。
そのうえで、来年春に立ち上がる公式の販売サイトで希望するチケットを申し込み、応募が多数の場合は抽選になります。
また、大会が行われる2020年には公式のチケット販売所が設けられ、「TOKYO2020ID」に登録していなくてもチケットを購入することができます。
一方、東京パラリンピックのチケットは、価格帯などの概要が来月発表される予定で、販売は来年夏に始まります。
“2020チケット”とは
次世代を担う子どもたちに、スポーツの感動や興奮を生で感じてもらいたい。そんな考えから生まれたのが、開催する2020年にちなんだ1枚2020円のチケットです。
組織委員会は、1枚2020円のチケットを2種類計画しました。
1つは、全国の小学校、中学校、高校、それに特別支援学校を対象にした
学校単位の団体チケットで、オリンピックとパラリンピック合わせて100万枚以上の規模で販売します。
各競技の主に予選を対象に、自治体や学校を通じて販売する予定です。
もう1つは、12歳以下の子どもや60歳以上の高齢者、それに障害のある人を含むグループ向けのチケットで、グループの全員が1人2020円で入場できます。
組織委員会は3人から10人程度のグループを想定し、開会式や閉会式のほか、各競技の主に予選を対象に販売する方針で「家族や仲間どうしで観戦に来てほしい」としています。
一方、これら2種類のチケットは、パラリンピックでは一般のチケットが
1枚2020円以下になるものがあるため、2020円より安く設定するということです。
転売対策に公式システム作成も
最近のスポーツや音楽イベントでは、チケットが転売目的で買い占められてインターネット上に高額で出品され、本当に見に行きたい人が購入できないケースが相次ぎ、東京オリンピック・パラリンピックを控える中、不正な転売を禁止するよう関係者が法制化を求めています。
大会の組織委員会は過去大会と同様に、観戦に行けなくなったチケットの購入者が定価で売りに出せる公式のシステムを作ることにしています。
また、チケットを購入する時に氏名などの個人情報を登録するしくみになっていて、不正な転売が懸念される場合は、入場の際に本人かどうかを確認するということです。
組織委「すべてのチケットを売り切りたい」
組織委員会でマーケティング担当の古宮正章副事務総長は「フルスタジアムをなんとか達成したい。すべてのチケットを売り切りたい」と述べ、会場を満員にすることを目標に掲げました。
チケット全体の半分以上が8000円以下になったことについては「日本で音楽やスポーツのいろいろなイベントがある中であまり抵抗感なく買える価格だと考えている」と話していました。