北方領土で
墓参するため、
元島民らが22
日午前、
北海道の
中標津空港をチャーター
機で
出発しました。
航空機を
使った
北方領土の
墓参は
去年9月に
続いて
2回目です。
元島民や
政府関係者など70
人を
乗せたチャーター
機は、
国後島で
霧が
発生した
影響で
予定より
1時間ほど
遅れて、
午前10
時前に
中標津空港を
出発しました。
航空機を使った墓参は、平均年齢が83歳を超えた元島民の負担を減らそうと去年4月の日ロ首脳会談で合意され、去年9月に初めて行われたのに続いて今回が2回目です。
政府は墓参の実施をはじめ、北方領土での共同経済活動の具体化を目指すなど、首脳間で合意した内容を着実に実現させていくことで、領土問題を含む平和条約交渉の進展につなげたい考えです。
訪問団は2つのグループに分かれて、国後島と択捉島にある墓地で墓参りしたあと現地で1泊して、23日午後、中標津空港に戻る予定です。
元島民「しっかりお墓参りしたい」
元島民たちは、国後島の天候不良のため集まっていた中標津空港からいったん町内の施設に戻って待機したあと、再び空港に集まり、予定より1時間ほど遅れてチャーター機に乗り込みました。
戦後初めて島を訪れるという択捉島出身の富川和子さん(81)は「出発が遅れたので少し心配しました。島を訪れるのは71年ぶりなので、様子はだいぶ変わっていると思います。島に残された父親の墓に家族の写真を見せようと思います」と話していました。
また、国後島出身の小山いせ子さん(87)は「久しぶりに島に行けるので感激しています。船だと長時間かかりますが飛行機だと短い時間で行けるのでよいです。しっかりお墓参りしたいです」と話していました。