佐賀空港への
自衛隊の
輸送機、オスプレイの
配備計画をめぐり、
小野寺防衛大臣は、
佐賀県の
山口知事と
会談し、
機体の
安全性などを
説明し、
配備への
協力を
要請しました。
尖閣諸島などの
防衛強化の
一環として、
防衛省は、
輸送機オスプレイを
佐賀空港に
配備する
計画ですが、
2月に
佐賀県神埼市で
陸上自衛隊の
ヘリコプターが
墜落する
事故があり、
地元との
協議が
中断していました。
協議を再開するため、小野寺防衛大臣は、23日、佐賀県を訪れ山口知事と会談しました。
この中で小野寺大臣は、「安全性は問題ないと評価しているが、配備は地元の理解があって初めてできることであり、操縦や整備にあたる要員の訓練などに万全を期したい」と述べ、協力を要請しました。
これに対して、山口知事は、「説明を今後、精査して、確認したい」と述べるにとどめました。
この後、小野寺大臣は、地元の関係者とも面会しました。このうち、佐賀市の秀島市長は、佐賀空港の建設当時、「自衛隊とは共用しない」という覚書を佐賀県と地元の漁協が交わしているとして、慎重な対応を求めたほか、空港周辺の土地を所有する漁業者の代表は、特産ののりの養殖に影響が出ないか懸念があると伝えました。
小野寺大臣は、記者団に対し、「まだ佐賀県の理解を得られた状況ではないと考えており、期限があることではないので、今後とも丁寧に説明していきたい」と述べました。