西日本から
東日本の
猛烈な
暑さについて、
気象庁は
臨時で
記者会見し、
来月上旬にかけて
気温の
高い状態が
続き、35
度以上の
猛暑日が
続くところが
あるという
見通しを
示したうえで「
命に
危険があるような
暑さで
災害と
認識している」と
述べて、
熱中症などに
十分な
対策をとるよう
呼びかけました。
気象庁気候情報課の
竹川元章予報官は、
午後5時から
記者会見を
開きました。
この中で、「7月中旬以降、東日本と西日本では気温がかなり高い日が続き、記録的な高温になっている。太平洋高気圧に加えてチベット高気圧と呼ばれる高層の高気圧が日本付近に張り出していて、今後も同じような気圧配置が続くと予想される。気温の高い状態は8月上旬にかけて続き、最高気温が35度以上の猛暑日が続くところがある見込みだ」と述べました。
そして「40度前後の暑さは、これまで経験したことのない、命に危険があるような暑さだ。1つの災害と認識している」と述べたうえで、今後の注意点として、「健康管理に十分注意し、水分や適切な塩分補給を心がけてほしい。特に今回の豪雨の被災地では熱中症にかかるリスクがより高くなっているため、できるかぎりの対策をとってほしい」と呼びかけました。
また「関東を中心に雨が少ない状態が続いているが、今後1週間も雨が降らない見通しで、さらにその後も同じような状態が続けば、水不足になる可能性があり、今後の推移を注意する必要がある」と指摘しました。
7月中旬は記録的な猛暑
東日本と西日本では今月中旬、各地の平均気温が7月中旬としては統計を取り始めてから最も高く記録的な猛暑となっています。気象庁は、気温の高い状態は、今後2週間程度は続く見込みだとしていて、引き続き熱中症に厳重な警戒が必要です。
気象庁によりますと、東日本では6月下旬から気温の高い状態が続き、さらに今月9日ごろからは西日本でも太平洋高気圧に覆われて晴れ、気温のかなり高い日が続いています。
今月中旬の平均気温は、いずれも平年と比べて関東甲信は4.1度、東海は3.6度、近畿は3.4度、中国地方は3.1度高く、昭和36年に統計を取り始めてから、7月中旬としては最も高くなりました。
また、今月9日から22日までの平均気温は、いずれも平年に比べて東京の都心で4.4度、名古屋市で4.1度、新潟市で3.5度、大阪市と広島市で3.1度、高松市で3度ちょうど、福岡市で2.4度高くなっています。
気象庁は、気温の高い状態は今後さらに2週間程度は続く見込みだとしていて、引き続き熱中症に厳重な警戒が必要です。