日銀が
今の
大規模な
金融緩和を
一部修正して
長期金利の
一定の
上昇を
容認する
方針を
示したことを
背景に、
1日の
国債の
市場では、
長期金利が
上昇し、
一時、
およそ1年半ぶりの
水準になりました。
日銀は
先月31
日、
大規模な
金融緩和を
一部修正し、
国債の
市場で
取り引きが
低調になっているといった
副作用を
和らげるため、
長期金利の
一定の
上昇を
容認する
方針を
示しました。
これを受けて1日の国債の市場では、日本国債を売る動きが強まり、価格が下落しています。
国債は価格が下がると利回りが上昇する関係にあり、長期金利の代表的な指標である10年ものの国債の利回りは、一時、0.12%と、去年2月以来およそ1年半ぶりの水準まで上昇しました。
日銀はこれまで、長期金利が0.1%程度まで上昇すると国債を無制限に買い入れて金利を抑える措置を取っていましたが、黒田総裁は先月31日、0.2%程度までの上昇を容認する考えを示していました。
市場関係者は、「どのくらいの水準まで上昇すると日銀が金利を抑える対応に動くのか、具体的な水準を探ろうという投資家の思惑から、長期金利は神経質な動きになっている。取り引きの量も増えている」と話しています。