Japanese News: コロナで重症化約半数の人がイメージ持てず東大など調査

コロナで重症じゅうしょう化か約やく半数はんすうの人ひとがイメージ持もてず東大とうだいなど調査ちょうさ

Apr 20, 2021 15:04

Furigana

新型しんがたコロナウイルスで重症じゅうしょう化かし、人工じんこう心肺しんぱい装置そうちを装着そうちゃくしたときには意思いし疎通そつうが難むずかしくなることをおよそ半数はんすうの人ひとが認識にんしきできていないなど、重症じゅうしょう化かするとどうなるか知しられていないことが東京とうきょう大学だいがくなどが行おこなった調査ちょうさで分わかりました。研究けんきゅうグループは、イメージを具体ぐたい的てきに持もって、感染かんせんを自分じぶんのこととして捉とらえてほしいとしています。

東京とうきょう大学だいがく医科いか学がく研究所けんきゅうじょと東京とうきょう医科いか歯科しか大学だいがくのグループは去年きょねん12月つき、新型しんがたコロナで重症じゅうしょう患者かんじゃの治療ちりょうについてインターネットを通をつうじて調査ちょうさを行おこない、2200人にん余あまりから回答かいとうを得えました。

この中なかでは、重症じゅうしょう化かした場合ばあいに人工じんこう呼吸こきゅう器きが必要ひつようになる可能かのう性せいがあると93.1％の人ひとが知しっていた一方いっぽう、鎮静ちんせい剤ざいで意識いしきレベルを下さげる処置しょちが行おこなわれることを知しらなかった人ひとが58.1％に上のぼりました。

また、ECMOと呼よばれる人工じんこう心肺しんぱい装置そうちを装着そうちゃくしたときに意思いし疎通そつうが取とれない状況じょうきょうになることを知しらなかった人ひとが48.3％に上のぼり、半数はんすう近ちかくが重症じゅうしょう化かするとどうなるかイメージできていないことが分わかったということです。

さらに、重症じゅうしょう化かした場合ばあいに受うける治療ちりょうについて家族かぞくなどと話し合はなしあったことがない人ひとが87.8％に上のぼっていて、研究けんきゅうグループは患者かんじゃに起おこりえることをイメージできるような情報じょうほう発信はっしんが必要ひつようだとしています。

調査ちょうさを行おこなった東京とうきょう大学だいがく医科いか学がく研究所けんきゅうじょの神里かみさと彩子あやこ准じゅん教授きょうじゅは「第だい4波はでは重症じゅうしょう化かするスピードが速はやく、40代だいや50代だいでも重症じゅうしょう化かするケースが多おおい報告ほうこくがある。重症じゅうしょうの状態じょうたいをイメージして自分じぶんのことと捉とらえ、行動こうどうを見直みなおすきっかけにもしてほしい」と話はなしています。