Actualités japonaises: 緊急事態宣言以降 DV相談が急増自宅飲酒でリスク高まったか

緊急きんきゅう事態じたい宣言せんげん以降いこう DV相談そうだんが急増きゅうぞう自宅じたく飲酒いんしゅでリスク高たかまったか

May 1, 2021 18:05

Furigana

緊急きんきゅう事態じたい宣言せんげんで酒さけを提供ていきょうする飲食いんしょく店てんが休業きゅうぎょうし、自宅じたくで飲酒いんしゅする人ひとが増ふえる中なか、DV＝ドメスティック・バイオレンスのリスクが高たかまっているとみられています。対応たいおうに当あたるNPOに寄よせられる相談そうだんは、宣言せんげん前まえの3倍ばいに上のぼっています。

横浜よこはま市しのNPO法人ほうじん「女性じょせい・人権じんけん支援しえんセンターステップ」は、配偶はいぐう者しゃや交際こうさい相手あいてなど身近みぢかな人ひとに暴力ぼうりょくを振ふるうDV＝ドメスティック・バイオレンスの当事者とうじしゃからの相談そうだんを受け付うけつけています。

去年きょねん以降いこうのコロナ禍かで相談そうだんは増加ぞうか傾向けいこうにあり、特とくに緊急きんきゅう事態じたい宣言せんげんが出でた先月せんげつ25日にち以降いこう「自宅じたくで酒さけを飲のんだ夫おっとから暴力ぼうりょくを振ふるわれる」などという相談そうだんが相次あいついでいるということです。

DVに関にかんする相談そうだんは1日にち当あたりおよそ15件けんと、宣言せんげん前まえの3倍ばいに上のぼっています。

また、このNPOでは、加害かがい者しゃ向むけの更生こうせいプログラムも対面たいめんやオンラインで行おこなっています。

1日にちに行おこなわれたプログラムには、数すうか月かげつ前まえに自宅じたくで酒さけを飲のんで交際こうさい相手あいての女性じょせいに暴力ぼうりょくを振ふるったという20代だいの男性だんせいが対面たいめんで参加さんかし、心理しんり学がくを学まなんだスタッフとともに、みずからの行動こうどうを振り返ふりかえりました。

男性だんせいは「手てを上あげたことをすごく後悔こうかいしています。酒さけをやめるためには、それ以外いがいの楽たのしみを見みつけるしかないのかなと思おもいます」などと、自分じぶんの考かんがえを話はなしていました。

参加さんかを終おえた男性だんせいは「酔っ払よっぱらうと気きが大おおきくなり、どうでもいいやという気持きもちになって手てを上あげてしまいました。プログラムへの参加さんかを続つづけて、パートナーとよい関係かんけいを作つくっていきたいです」と話はなしていました。

NPOの栗原くりはら加代美かよみ理事りじ長ちょうは「大型おおがた連休れんきゅうでも外そとに出でられず、家いえで過すごすことでストレスがたまっているうえに、飲酒いんしゅによって理性りせいが働はたらかずにストレスをぶつけてしまうケースもあると思おもいます。被害ひがい者しゃも加害かがい者しゃも独ひとりで抱え込かかえこまずに、専門せんもん機関きかんに相談そうだんしてほしい」と呼よびかけています。