将棋の
高校生棋士、
藤井聡太七段が
新人王戦の
決勝三番勝負で
2連勝し、
初優勝しました。
藤井七段は16
歳2か月で、
新人王の
最年少記録を31
年ぶりに
更新しました。
藤井七段は17
日、
大阪の
関西将棋会館で
新人王戦の
決勝三番勝負の
第2局に
臨み、
出口若武三段(23)と
対局しました。
若手棋士が参加する新人王戦は一流棋士への登竜門とされる棋戦で、六段以下などの参加規定があるため、ことし四段から一気に七段まで上がった藤井七段は今回が最後の出場となりました。
藤井七段はトーナメントを勝ち上がって決勝三番勝負に進み、今月10日に行われた第1局に勝って優勝に王手をかけていました。
17日の対局は、藤井七段が積極的に駒を進めて次第に相手の王を追い詰め、午後3時、105手までで出口三段が投了して藤井七段が2連勝で初優勝を果たしました
藤井七段は現在16歳2か月で、森内俊之九段が昭和62年に達成した17歳0か月の新人王の最年少記録を31年ぶりに更新しました。
藤井七段の棋戦での優勝は、ことし2月の「朝日杯将棋オープン戦」に次いで2回目です。
「とてもうれしく思います」
対局を終えた藤井七段は「最後の新人王戦を優勝という形で終えられて、とてもうれしく思います。このような大きな舞台に再び立てるよう、目の前の一局に全力を尽くして頑張りたい」と話していました。
ファンに報告
藤井七段は対局のあと、相手の出口三段とともに、同じ建物で行われていた大盤解説会の会場を訪れました。
そして100人余りのファンを前に対局を振り返ったうえで「さらに活躍ができるように頑張りたいです」と今後の抱負を述べ、集まった人たちから大きな拍手が送られていました。