일본어 뉴스: レムデシビル米機関は“回復早める” 英医学雑誌“効果なし”

レムデシビル米べい機関きかんは“回復かいふく早はやめる” 英えい医学いがく雑誌ざっし“効果こうかなし”

Apr 30, 2020 10:04

Furigana

新型しんがたコロナウイルスに効果こうかがあるか研究けんきゅうが進すすめられている薬くすり「レムデシビル」について、アメリカの国立こくりつの研究けんきゅう機関きかんは、患者かんじゃの回復かいふくを早はやめることが確認かくにんされたと発表はっぴょうしました。一方いっぽうで、イギリスの医学いがく雑誌ざっしには、「有意ゆういな効果こうかはみられなかった」とする論文ろんぶんが掲載けいさいされ、来月らいげつ中旬ちゅうじゅん以降いこう、発表はっぴょうされる見通みとおしの臨床りんしょう試験しけんの結果けっかに注目ちゅうもくが集あつまっています。「レムデシビル」は、新型しんがたコロナウイルスの患者かんじゃの治療ちりょうに効果こうかがあるかまだ分わかっておらず、世界せかい各地かくちで安全あんぜん性せいや有効ゆうこう性せいを確たしかめる臨床りんしょう試験しけんが進すすめられています。

こうした中なか、アメリカのＮＩＨえぬあいえいち＝国立こくりつ衛生えいせい研究所けんきゅうじょは29日にち、アメリカなど各国かっこくの医療いりょう機関きかんが共同きょうどうで行おこなっている臨床りんしょう試験しけんの一部いちぶを分析ぶんせきした結果けっか、この薬くすりを投与とうよされた患者かんじゃは回復かいふくまでの日数にっすうが平均へいきんで11日にちだったのに対にたいし、投与とうよされなかった患者かんじゃは平均へいきんで15日にちだったとして、患者かんじゃの回復かいふくを早はやめることが確認かくにんされたと発表はっぴょうしました。

トランプ大統領だいとうりょうの会見かいけんにもたびたび同席どうせきするＮＩＨえぬあいえいちのファウチ医師いしは「この薬くすりがウイルスの働はたらきを止とめることが証明しょうめいされた」と述のべ、今後こんご、標準ひょうじゅん的てきな治療ちりょうとして使つかわれるようになるという見方みかたを示しめしました。

また、この薬くすりを開発かいはつしている製薬せいやく会社かいしゃ「ギリアド・サイエンシズ」も、この日ひ、別べつの臨床りんしょう試験しけんで「前向まえむきな結果けっかが得えられた」と発表はっぴょうしました。

一方いっぽうで、同おなじ日ひ、イギリスの医学いがく雑誌ざっし「ランセット」には、これらの臨床りんしょう試験しけんとは別べつに、中国ちゅうごくでおよそ230人にんの患者かんじゃを対象たいしょうに行いった臨床りんしょう試験しけんの結果けっか、「統計とうけい上じょう、有意ゆういな効果こうかはみられなかった」とする論文ろんぶんが掲載けいさいされました。この臨床りんしょう試験しけんは、予定よていしていた数かずの患者かんじゃが集あつまらなかったため中止ちゅうしになったということです。