東日本大震災の
発生から
8年1か月となった11
日、
宮城県気仙沼市では、
津波に
巻き込まれて
殉職した
警察官を
慰霊しようと、
地元の
人たちが
立てた
地蔵の
前で、
登校中の
小学生や
中学生などが
祈りをささげていました。
気仙沼市本吉町の大谷地区には、震災が起きた当時大谷駐在所に勤務し殉職した警察官の千田浩二さん(当時30)を慰霊する地蔵が立っています。
8年前、千田さんは、海沿いにいた人たちに高台に避難するよう呼びかけ、その誘導中に津波に巻き込まれ亡くなりました。震災が起きた後、地域の人に親しまれ、命をかけて住民を守った千田さんに対する感謝の気持ちを込めて、地域の人たちが遺体が見つかった場所のすぐ近くに地蔵を作りました。
月命日の11日、地蔵のそばを通って登校する中学生や小学生、それに児童の見守り活動をする人たちが地蔵の前で手を合わせて祈りをささげていました。
小学4年生の女の子は「いつも見守ってくれてありがとうと祈りました」と話していました。この地区で児童の見守り活動をする鈴木治雄さんは「地域の誰からも親しまれる最高の警察官でした」と話していました。
同じく見守り活動をする鈴木美和子さんは「震災を知らない子がこれから増えていくが、このお地蔵さんにみんなが祈りを続けて、記憶を伝えていってほしい」と話していました。