宮城 亘理町 行方不明者の捜索
11日は午前10時に、亘理町荒浜の阿武隈川の河口近くの海岸に地元の警察官6人が集まり、海に向かって黙とうしました。
そして10日から積もった雪をかき分けながら、かぎの付いた道具を使って枯れ葉を取り除いたり、波消しブロックの間を注意深く見たりしながら行方が分からない人たちの手がかりを捜していました。
亘理警察署の戸島和樹地域課長は「行方不明者の発見に結び付く手がかりを1つでも多く発見して家族の元に返したい。震災を風化させないためにも捜索活動を続けたい」と話していました。
岩手 宮古 津波避難訓練
岩手県沿岸の宮古市では、津波を想定した避難訓練が行われました。東日本大震災で、宮古市では475人が犠牲になり、いまも94人の行方がわかっていません。
震災の発生から8年1か月になる11日は、すべての住民5万2000人余りに呼びかけて津波を想定した大規模な避難訓練が行われました。
磯鶏地区では、雪で足元がぬかるむ中、住民およそ20人が近くの高台に歩いて向かいました。
ことし2月に整備されたこの高台は高さが27メートル以上あり、広場には700人が避難できます。
70代の女性は、「転ばないように気をつけて登りました。近くに高台があるのはとても安心で、訓練を重ねていきたい」と話していました。