東京電力福島第一原子力発電所3号機の
使用済み
燃料プールから
取り出された
最初の
核燃料7体が、23
日までに
敷地内の
保管用の
施設に
運ばれました。
今後、
核燃料を
施設内のプールに
収めると、
1回目の
取り出しの
作業が
完了します。
福島第一原発3号機では、
事故で
溶け
落ちた
核燃料と
別に、
原子炉建屋内の
燃料プールに
残されていた
未使用の
核燃料52
体と
使用済み
燃料514
体を
取り出す作業が、
今月15
日から
始まりました。
23日までに未使用の核燃料合わせて7体がキャスクと呼ばれる輸送用の容器に入れられ、およそ100メートル離れた「共用プール」と呼ばれる専用の施設に運ばれました。
メルトダウンを起こした原子炉がある建屋から、燃料プールの核燃料が運び出されたのは初めてです。
共用プールは冷却水で満たされていて、今後、核燃料をキャスクから取り出してプール内のラックに移すと、1回目の取り出しの作業が完了します。
今回の作業は、相次いだトラブルや作業員の被ばく対策などの影響で当初の計画より4年4か月も遅れていて、東京電力は、1回目の作業に問題がなかったか検証したうえで、ことし7月から2回目以降の作業を行い、来年度までにすべての核燃料の取り出しを終えたいとしています。
「安全第一で取り組む」
東京電力福島復興本社の大倉誠代表は、「なかなか約束したスケジュールどおりにいかず心配をおかけしましたが、無事に1つ目のキャスクの移動を終えました。引き続き安全第一で取り組み、2020年度中に566体の燃料を取り出したい」と話しています。