マレーシアで、
北朝鮮のキム・ジョンウン(
金正恩)
朝鮮労働党委員長の
兄キム・ジョンナム(
金正男)
氏が
殺害された
事件で、
傷害の
罪で
服役していた
実行犯のベトナム
人女性が
出所しました。
これで
事件で
起訴された
人物はすべてマレーシアを
離れ、
真相解明の
道は
事実上閉ざされることになります。
おととし2月、マレーシアのクアラルンプール
国際空港で、
北朝鮮のキム・ジョンナム
氏が
猛毒の
VXによって
殺害された
事件では、インドネシア
人とベトナム
人の
合わせて
2人が
実行犯として
殺人の
罪で
起訴されました。
このうちベトナム人のドアン・ティ・フオン受刑者について、マレーシアの検察は先月、起訴の内容を殺人から傷害に切り替え、裁判所は直ちに禁錮3年4か月の判決を言い渡していました。
フオン受刑者は、刑期からこれまでの勾留期間が差し引かれるなどしたため、3日午前クアラルンプール近郊の刑務所から出所しました。3日中にベトナムに帰国する予定です。
事件をめぐっては、もう1人の実行犯とされたインドネシア人女性もすでに帰国しているほか、犯行を指示したとされる北朝鮮の男4人もマレーシアを出国していて、捜査に進展は見られません。
事件で起訴された人物はすべてマレーシアを離れることになり、真相解明の道は事実上、閉ざされることになります。