日本新聞: 朝日新聞阪神支局襲撃事件から32年兵庫

朝日あさひ新聞しんぶん阪神はんしん支局しきょく襲撃しゅうげき事件じけんから32年ねん兵庫ひょうご

May 3, 2019 11:05

Furigana

兵庫ひょうご県けん西宮にしのみや市しの朝日あさひ新聞しんぶん阪神はんしん支局しきょくに散弾さんだん銃じゅうを持もった男おとこが押し入おしいり、記者きしゃ２に人にんが殺傷さっしょうされた事件じけんから３さん日にちで32年ねんです。支局しきょくには地元じもとの人ひとたちが次々つぎつぎに訪おとずれ、当時とうじ29歳さいで亡なくなった記者きしゃを追悼ついとうしています。

昭和しょうわ62年ねん（1987）５月ごがつ３さん日にちの夜よる、兵庫ひょうご県けん西宮にしのみや市しの朝日あさひ新聞しんぶん阪神はんしん支局しきょくに目め出だし帽ぼうをかぶった男おとこが侵入しんにゅうして散弾さんだん銃じゅうを発砲はっぽうし、小しょう尻しり知ち博はく記者きしゃ（29）が殺害さつがいされ、もう１いち人にんの記者きしゃが重傷じゅうしょうを負おいました。

事件じけんから32年ねんとなった３さん日にち、支局しきょくの１いち階かいに拝礼はいれい所しょが設もうけられ、訪おとずれた人ひとたちが、遺影いえいに手てを合あわせたり花はなを手向たむけたりして追悼ついとうしています。また、３さん階かいの資料しりょう室しつには、小しょう尻しり記者きしゃが撃うたれた際さいに穴あながあいた上着うわぎや、散弾さんだんを受うけて形かたちが変かわったボールペンなどが公開こうかいされ、「言論げんろんへのテロ」と言いわれた事件じけんを伝つたえています。

事件じけんのあと、「赤あか報ほう隊たい」を名乗なのる犯行はんこう声明せいめい文ぶんが報道ほうどう機関きかんに送おくられ、その後そのご、名古屋なごやにある朝日あさひ新聞しんぶんの寮りょうでの発砲はっぽう事件じけんや静岡しずおか支局しきょくの爆破ばくは未遂みすい事件じけんなどの犯行はんこうが繰り返くりかえされましたが、いずれも未み解決かいけつのまま時効じこうを迎むかえました。