イギリスのメイ
政権は、
今月行われる
EU=
ヨーロッパ連合の
議会選挙までに、
離脱問題をめぐる
混乱は
解消できないとして、
選挙への
参加を
正式に
決めました。
選挙は、
離脱の
是非を
改めて問う事実上の
国民投票と
なる様相を
呈しています。イギリスは、
EUからの
離脱を
半年間、
延期することを
認めてもらう
代わりに
今月23
日に
行われる
ヨーロッパ議会選挙への
参加を
求められましたが、メイ
首相は、
早期に
混乱を
解消し、
選挙への
参加を
避けたい
意向を
示していました。
政府は、離脱問題の打開を目指して野党・労働党と協議を続けていますが、これまでのところ合意には至らず、リディントン内閣府担当相は、7日、「投票日までに残された時間はあまりにも少ない」と述べ、選挙は回避できないことを認めました。
そのうえで「理想的にはヨーロッパ議会が招集される7月までに離脱を成し遂げたい」と述べ、離脱の延期を短期間にとどめる努力を続けると強調しました。
しかし、政府の方針には批判が強く、選挙を前に離脱の実現を唯一の公約に掲げる「離脱党」が発足したほか、EUへの残留を求める新党も活動を本格化させています。
このため選挙は、離脱の是非を改めて問う事実上の国民投票となる様相を呈していて、激しい選挙戦が予想されます。