日本が
海外との
貿易や
金融取引などで
どれだけ
稼いだかを
示す昨年度の
経常収支は19
兆4000
億円余りの
黒字で、
黒字額が
5年ぶりに
減少しました。
財務省の
発表によりますと、
昨年度1年間の
日本の
経常収支は、19
兆4144
億円の
黒字でした。
黒字額は
前の
年度より
2兆7605
億円減り、
5年ぶりの
減少になりました。
黒字額が減少したのは、エネルギー価格の高止まりで輸入額が伸びた一方、輸出が伸び悩んだことで、貿易収支の黒字額が7068億円と、前の年度に比べて3兆8000億円を超える大幅な減少になったためです。
一方、海外との利子や配当のやり取りを示す「第一次所得収支」は、日本企業が海外の子会社から受け取る配当が増えたことなどから、21兆652億円の黒字と過去2番目の黒字額になりました。
また、外国人旅行者の増加にともない、「旅行収支」の黒字額は、前の年度より4700億円余り増え、2兆4890億円と過去最大の黒字になりました。
合わせて発表されたことし3月の経常収支は2兆8479億円の黒字で、57か月連続で黒字となりました。