大量のプラスチックごみが流れ着いていたのは、オーストラリアから北西に2000キロ余り離れたインド洋にあるココス諸島です。
タスマニア大学などの研究チームは、おととし、ほとんど人が住んでいないココス諸島の27の島々のうち、面積が大きい7つの島の砂浜で漂着しているごみの状況を調査しました。
その結果、見つかったごみは、およそ96キロ、個数にして2万3000個を超え、諸島全体では流れ着いたごみの量は238トンに達すると推定しています。
見つかったごみの95%はプラスチックで、このうちのおよそ60%は、大きさが5ミリ以下の微小なプラスチック、マイクロプラスチックでした。
また、砂浜の地下の深さ10センチまでに、地表の26倍の数のゴミが埋まっているとしています。
研究チームは、世界のほかの島々でも同じように漂着し、環境や生態系に影響を及ぼしているとして、プラスチックごみの海への投棄を防ぐ取り組みを急ぐ必要があると訴えています。
この調査結果は、イギリスの科学雑誌「サイエンティフィック・リポーツ」に掲載されています。