働く人の
賃金などを
調べる「
毎月勤労統計調査」について、
厚生労働省は、
昨年度の
確報値を24
日公表する
予定でしたが、
一部の
数値に
誤りがあった
疑いが
分かり
公表を
延期しました。「
毎月勤労統計調査」は、
働く人の
賃金や
労働時間について
厚生労働省が
全国の
事業所を
1か月ごとに
調査し、
公表している
統計です。
24日は、昨年度とことし3月の確報値を公表する予定でしたが、厚生労働省によりますと、一部の数値に誤りがあった疑いがわかり公表を延期しました。
誤っていた疑いがあるのは、賃金の算出に用いられる働く人の数の去年7月分の推計値で、この影響で公表済みの調査結果についても修正する可能性があるということです。
厚生労働省は今後1週間をめどに、数値やその影響について精査したうえで公表するとしていて「ご迷惑をおかけしおわび申し上げます」と話しています。
「毎月勤労統計調査」の結果は雇用保険や労災保険の支給額に反映されますが、厚生労働省は「現時点では数値の修正があったとしてもわずかで支給額への影響はないと考えられる」としています。
この統計をめぐっては調査方法をめぐる不正が明らかになり、一連の統計不正問題が発覚するきっかけとなりました。