アメリカで、はしかの
患者が
この25
年間で
最も多い1000
人近くに
上りました。
アメリカは、2000
年にはしかの
撲滅を
宣言しましたが、
CDC=
疾病対策センターは、
このままでは
その立場を
失うことに
なると
危機感を
強めています。
アメリカの
CDCは30
日、ことしに
入って
報告されたはしかの
患者が971
人となり、
この25
年間で、
最も多くなったと
発表しました。
感染は、東部ニューヨーク州や西部ワシントン州など全米の26の州で報告され、ほとんどの患者がワクチンを接種していませんでした。
アメリカでは、「はしかのワクチンによって自閉症が引き起こされる」といった誤った情報がSNSなどで広まっているほか、「宗教上の理由」をあげてワクチンを拒否する人が増えています。
ニューヨーク市などでは、ワクチンの接種を拒む人に罰金を科す対応を取っていますが、感染拡大は収まっていません。CDCは、このままでは長年の努力の末2000年に達成した「はしか撲滅」の立場を失うことになると危機感を強めています。
はしかは、発熱や、全身に発疹が出る感染症で、空気感染するため感染力が強く、乳幼児が重症になる場合があるほか、妊婦が感染すると流産や早産のおそれがあります。
CDCは、感染はワクチンで防げるとして接種を強く呼びかけています。