陸上のサニブラウン アブデル・ハキーム
選手が
7日、アメリカ、テキサス
州で
行われた
全米大学選手権の
男子100
メートル決勝で、
9秒97の
日本新記録を
マークしました。
北京オリンピックの
男子400
メートルリレーで
銀メダルを
獲得し、100メートルでは10
秒09の
自己ベストを
持つ塚原直貴さんは、サニブラウン
選手の
日本記録の更新についてスタートの改善が大きな要因だという見方を示しました。塚原さんは「予選からのスタートの改善をポイントに見ていたが、スタートでの反応がよく、加速でもほかの選手に引けを取っていなかった。ほぼ完璧なレースだった」とレースを振り返りました。また、大学選手権というチームとしても戦う大会だったことで、「気負いがなかった」と指摘したうえで、「どんなレースでも理想のフォームで走れているのが強みだ」とサニブラウン選手の成長を評価していました。
今月末に行われる日本選手権はサニブラウン選手や桐生祥秀選手、山縣亮太選手、小池祐貴選手など自己ベストが9秒台から10秒0台前半の選手たちが出場を予定しています。
塚原さんは「ラスト10メートルから15メートルの勝負になると思う。ここで強いのがサニブラウン選手だが、桐生選手は今シーズンめざましい活躍を見せているし、ほかの選手が勝つ可能性も十分ある」と話し、かつてないハイレベルの争いを期待していました。