政府が
秋田市に
配備する
方針の
新型迎撃ミサイル
システム、「イージス・アショア」をめぐり、
秋田県の
佐竹知事は10
日の
県議会で、
防衛省が
示した
データの
一部に
誤りがあった
問題を
踏まえ、
今のままでは
配備について
協議を
進めるのは
難しいという
考えを
示しました。
秋田県の
6月議会は10
日から
一般質問が
始まり、
登壇した
議員らが、
政府が
秋田市の
新屋演習場に
配備する
方針の「イージス・アショア」をめぐる
県の
考えをただしました。
これに対し佐竹知事は、防衛省のデータの一部に誤りがあったことに触れ、「今回の間違いは、国がこの問題を軽く考えているために起きた」などと述べ、国の姿勢を批判しました。
また防衛省が、緩衝地帯を設けるため演習場の西側にある県有地を取得する方針を示していることについて、「真摯(しんし)な姿勢が見られない今、話が振り出しに戻ったものと思い、県有地の提供を具体的に検討できる段階にはない」と述べました。
そのうえで、「イージス・アショア」の配備をめぐる今後の協議については、「防衛省が信頼感を取り戻す明確な対応をしないかぎり、肯定的に協議できない」と述べ、今のままでは配備について協議を進めるのは難しいという考えを示しました。
また8日の住民説明会で防衛省の職員が居眠りをしていたことについては「失礼な態度で、真剣に臨んでいるとはとらえがたい」と述べました。