イランを
訪れている
安倍総理大臣は
日本時間の
午後2時半から、
最高指導者のハメネイ
師と
初めての
会談に
臨み、
会談は
終わりました。
安倍総理大臣は
先に「イランの
体制転換を
望んでいない」と
述べたトランプ大統領の
真意なども
説明し、
アメリカとの
対話を
含め、
緊張緩和に
向けた
建設的な
対応を
促したものとみられます。
アメリカとイランの
対立で
中東情勢が
緊迫する
中、
日本の
総理大臣として41
年ぶりにイランを
訪れている
安倍総理大臣は、ロウハニ
大統領との
首脳会談に
続き、
日本時間の
午後2時半から、
首都テヘランで
最高指導者のハメネイ
師との
会談に
臨み、
会談は
午後3時20
分すぎに
終わりました。
国政の実権を事実上、掌握しているハメネイ師は、国外にほとんど出ないことから、日本の総理大臣がハメネイ師と会談するのは初めてのことになります。
また、外国の首脳では、おととし2月にスウェーデンのロベーン首相が会談していますが、アメリカがイランをめぐる核合意から一方的に離脱して以降、G7の首脳でハメネイ師と会談するのは安倍総理大臣が初めてとなります。
会談で安倍総理大臣は、アメリカとイランの対立で中東情勢の緊張が高まっていることを踏まえ、地域の大国であるイランが中東の平和と安定に向けて積極的な役割を果たす重要性を強調したものとみられます。
そのうえで、先に「イランの体制転換を望まない」と述べたトランプ大統領の真意なども説明し、アメリカとの対話に加え、シリアやイエメン情勢への対応を含め、緊張緩和に向けた建設的な対応を促したものとみられます。
また、イランをめぐる核合意を日本政府として支持する考えを伝え、核合意の着実な履行を働きかけたものとみられます。
ただイランは、アメリカが経済制裁を強めていることに強く反発しており、今回の会談をきっかけに、イランの姿勢の変化につながるかどうかが焦点です。