香港で、
容疑者の
身柄を
中国本土にも
引き渡せるようにする
条例の
改正案について、
香港政府が15
日、
審議を
延期することを
決めたことを
受けて、
市民からは、あくまでも
改正案の
撤回を
求める意見や
審議の
延期を
歓迎する
声が
聞かれました。
民主派の
団体は16
日午後、
大規模な
デモを
呼びかけていて、
どれだけの
市民が
参加し、
今後、
抗議活動が
収束に
向かうのか
注目されます。
香港では、容疑者の身柄を中国本土にも引き渡せるようにする条例の改正案をめぐり、今月9日には主催者の発表で103万人の市民が参加したデモが行われるなど抗議活動が相次ぎました。
こうした事態を受けて、香港政府トップの林鄭月娥行政長官は15日、記者会見を行い、これ以上の混乱を避けるため、期限を定めず審議を延期すると発表しました。
これに対し民主派の団体は、あくまでも改正案の撤回を求めるとともに、抗議活動の際、警察が催涙弾などを使って多くのけが人が出た責任を追及するため、16日午後、再び大規模なデモを呼びかけています。
デモに参加する予定の60代の女性は「政府はうそつきなので、延期ではなく改正案を撤回すべきです」と話していました。
一方、48歳の男性は「もともとはデモに参加する予定でしたが、審議が延期されたので午後は家族と遊びに行きます。延期の決定はいいことです」と話していて、デモにどれだけの市民が参加し、今後、抗議活動が収束に向かうのか注目されます。