일본어 뉴스: ３つ子虐待死で報告書　行政側の支援体制欠如を指摘

３みっつ子こ虐待ぎゃくたい死しで報告ほうこく書しょ　行政ぎょうせい側がわの支援しえん体制たいせい欠如けつじょを指摘してき

Jun 17, 2019 16:06

Furigana

愛知あいち県けん豊田とよだ市しで生後せいご11か月かげつの３みっつ子この母親ははおやが次男じなんを床ゆかにたたきつけて死亡しぼうさせた事件じけんを受うけて、市しの対応たいおうを検証けんしょうしていた有識ゆうしき者しゃの委員いいん会かいは、双子ふたごや３みっつ子こを育そだてる「多胎たたい家庭かてい」に対にたいする行政ぎょうせい側がわの支援しえん体制たいせいが欠如けつじょしていたなどとする報告ほうこく書しょをまとめました。去年きょねん１月いちがつ、愛知あいち県けん豊田とよだ市しで当時とうじ30歳さいの母親ははおやが生後せいご11か月かげつの３みっつ子このうち次男じなんを自宅じたくの床ゆかにたたきつけて死亡しぼうさせ、傷害しょうがい致死ちしの罪つみに問とわれた裁判さいばんでは、弁護べんご側がわが「周囲しゅういの支援しえんがなく重度じゅうどのうつ病うつびょうだった」と主張しゅちょうしましたが、名古屋なごや地方ちほう裁判所さいばんしょ岡崎おかざき支部しぶはことし３月さんがつ、懲役ちょうえき３さん年ねん６ろくか月かげつの実刑じっけい判決はんけつを言い渡いいわたしました。弁護べんご側がわは控訴こうそしています。

この事件じけんを受うけて、豊田とよだ市しは有識者ゆうしきしゃによる委員いいん会かいを設置せっちして行政ぎょうせい側がわの対応たいおうを検証けんしょうし、17日にち、結果けっかを公表こうひょうしました。

報告ほうこく書しょでは、妊娠にんしん期きから事件じけん発生はっせいまで、行政ぎょうせいが母親ははおやと接点せってんを持もった４よっつの段階だんかいごとに問題もんだい点てんを検証けんしょうしていて、このうち、妊娠にんしん期きについては、３みっつ子こを出産しゅっさんすることへの不安ふあんが解消かいしょうされないまま出産しゅっさんに至いたった経緯けいいに触ふれ、双子ふたごや３みっつ子こを妊娠にんしんした母親ははおやに対にたいする行政ぎょうせいの支援しえん体制たいせいが欠如けつじょしていたとしました。

また、３さん、４よんか月かげつ健けん診みから父親ちちおやの育休いくきゅうが終おわるまでの期間きかんについては、母親ははおやが健けん診みで「子こどもの口くちをふさいだことがある」と申し出もうしでていたのに具体ぐたい的てきな対応たいおうにつながらなかったのは、虐待ぎゃくたいの疑うたがいに対にたいして予防よぼう的てきに介入かいにゅうすることへの認識にんしきが不足ふそくしていたと指摘してきしました。

父親ちちおやが職場しょくばに復帰ふっきしたあとについては、父母ちちははの本当ほんとうのニーズが把握はあくできるほど十分じゅうぶんな関かかわりができておらず、多胎たたい家庭かていの視点してんに立たった問題もんだい意識いしきが希薄きはくだったとしました。

報告ほうこく書しょでは最後さいごに、虐待ぎゃくたいを防ふせぐため、妊娠にんしん期きから、支援しえんを必要ひつようとする家庭かていを把握はあくするとともに、相談そうだん体制たいせいの強化きょうかと職員しょくいんの資質ししつの向上こうじょうが必要ひつようだとして、妊娠にんしん期きからの切れ目きれめのない支援しえんの仕組しくみ作づくりを求もとめました。

検証けんしょう委員いいん会かい「行政ぎょうせいは重おもく受け止うけとめるべき」

検証けんしょう委員いいん会かいの委員いいん長ちょうを務つとめる日本にっぽん福祉ふくし大学だいがくの渡邊わたなべ忍しのぶ教授きょうじゅは、記者きしゃ会見かいけんで「今回こんかいの事件じけんは多胎たたい児じ支援しえんへの課題かだいを示しめした。行政ぎょうせいの情報じょうほうの共有きょうゆうが不十分ふじゅうぶんで、適切てきせつな時期じきに対応たいおうがなされなかったことが、母親ははおやが孤立こりつし、疲弊ひへいした育児いくじにつながったと言いえ、行政ぎょうせい側がわは重おもく受け止うけとめるべきだ」と述のべました。

豊田とよだ市し子こども家庭かてい課かの塚田つかだ知宏ともひろ課長かちょうは「市しとして事件じけん後ごにとった対応たいおう策さくは事件じけんの前まえにもできたものだと真摯しんし（しんし）に受け止うけとめたい。多胎たたい家庭かていには公的こうてきな支援しえんが必要ひつようだという認識にんしきを持もち改善かいぜん策さくにつなげたい」と話はなしました。