香港で
7日、
条例の
改正に
反対する
大規模な
デモが
九龍半島側の
繁華街で
行われ、
その後も
現場にとどまった
一部の
若者と、
警官隊が
衝突しました。
香港では、
容疑者の
身柄を
中国本土にも
引き渡せるようにする
条例の
改正をめぐって、
7日、これに
反対する
若者たちがSNS
などを通じて
デモ行進を
呼びかけ、
主催者の
発表で23
万人の
市民が
参加しました。
デモはこれまでとは異なり、政府庁舎や議会がある香港島ではなく、中国本土との間を直接結ぶ高速鉄道が発着する九龍半島の西九龍駅周辺で行われましたが、大きなトラブルもなく終わりました。
しかし、デモ終了後に若者ら数千人が、日本からの観光客も多く訪れる有数の繁華街、ネイザンロードに場所を移して抗議活動を続けました。
そして警官隊とにらみ合いとなり、深夜になって警官隊が警棒を使って強制排除に乗り出し、数か所で若者らと衝突しました。
現場では頭から血を流し、仲間に介抱される男性もいたほか、地元メディアによりますと数人が警察に拘束されたということです。
香港政府は8日未明、コメントを発表し、「デモ行進は平和的かつ理性的に行われた。自由な意見の表明は尊重する」とした一方、「夜になって一部のデモ隊が繁華街の道路を占拠して交通や商業活動などに不便を強いたことや警察と対峙したことは遺憾だ」と批判しました。
条例改正をめぐる抗議活動は連日続いていて、場所も香港の各地に拡大しており、混乱が収束に向かうかは見通せない状況です。