日本新闻: G7サミット開幕へ “アメリカ第一主義”の中結束示せるか焦点

G7サミット＝主要しゅよう7か国かこく首脳しゅのう会議かいぎがカナダで開幕かいまくします。アメリカのトランプ大統領だいとうりょうが「アメリカ第だい一いち主義しゅぎ」を掲かかげ、メンバー国こくに対にたいして関税かんぜい措置そちを相次あいついで打ち出うちだす中なか、G7として結束けっそくを打ち出うちだせるかが焦点しょうてんです。

ことしのG7サミットは、カナダ西部せいぶのリゾート地ち、カナナスキスで、現地げんち時間じかんの16日にちに開幕かいまくします。

これを前まえに15日にちには、議長ぎちょう国こくカナダのカーニー首相しゅしょうが、到着とうちゃくしたイギリスのスターマー首相しゅしょうと首都しゅとオタワで会談かいだんし、中東ちゅうとうやウクライナ情勢じょうせいなどを巡めぐり意見いけんを交かわしたということです。

今回こんかいのサミットでカーニー首相しゅしょうは、重視じゅうしするテーマについて、平和へいわと安全あんぜん保障ほしょうの強化きょうかや外国がいこくからの干渉かんしょうと国境こっきょうを越こえた犯罪はんざいへの対策たいさく、それに重要じゅうよう鉱物こうぶつのサプライチェーンの強化きょうかなどを挙あげていて、各国かっこくの連携れんけいを確認かくにんしたい考かんがえを示しめしています。

また、イスラエルとイランの軍事ぐんじ衝突しょうとつで緊迫きんぱく化かする中東ちゅうとう情勢じょうせいや、ウクライナへの侵攻しんこうを続つづけるロシアへの対応たいおう、そして覇権はけん主義しゅぎ的てきな動うごきを強つよめる中国ちゅうごくとの向き合むきあい方かたなどについても議論ぎろんが行おこなわれるとみられます。

G7サミットとは

G7サミット＝主要しゅよう7か国かこく首脳しゅのう会議かいぎは、国際こくさい社会しゃかいが直面ちょくめんする政治せいじや経済けいざい、それに、地球ちきゅう規模きぼの課題かだいなどについて、首脳しゅのうどうしが意見いけんを交かわすため、日本にっぽんを含ふくむ主要しゅよう国こくの持ち回もちまわりで毎年まいとし開ひらかれています。

ことしはカナダ西部せいぶのカナナスキスで開ひらかれ、日本にっぽん時間じかんの17日にち未明みめいから18日にち朝あさにかけて討議とうぎが行おこなわれます。

G7の首脳しゅのうだけで議論ぎろんする機会きかいのほか、食事しょくじをとりながら意見いけんを交かわす「ワーキングランチ」や「ワーキングディナー」、それに招待しょうたい国こくや国際こくさい機関きかんも交まじえた「アウトリーチ会合かいごう」といったセッションが予定よていされています。

首脳しゅのう声明せいめいの発表はっぴょうは見送みおくりか

議長ぎちょう国こくのカナダは、G7としての協調きょうちょう姿勢しせいをアピールするため、慣例かんれいとなってきた包括ほうかつ的てきな「首脳しゅのう声明せいめい」の発表はっぴょうを見送みおくり、個別こべつのテーマを取り上とりあげた複数ふくすうの成果せいか文書ぶんしょをまとめる方向ほうこうで調整ちょうせいしています。

トランプ大統領だいとうりょうの1期き目めに開ひらかれたサミットでは、トランプ氏しと各国かっこくの首脳しゅのうの対立たいりつが表面ひょうめん化かしたことがあり、こうした経緯けいいを踏ふまえた判断はんだんだと見みられています。

首脳しゅのう声明せいめいなどの文書ぶんしょが発表はっぴょうされなければ、ロシアも加くわえたG8サミットとして開催かいさいされていた2007年ねん以来いらいとなります。

トランプ大統領だいとうりょうが2期き目めでも引き続ひきつづき「アメリカ第だい一いち主義しゅぎ」を掲かかげ、メンバー国こくに対にたいしても関税かんぜい措置そちを相次あいついで打ち出うちだす中なか、これまで民主みんしゅ主義しゅぎや法ほうの支配しはい、自由じゆう貿易ぼうえきの推進すいしんといった共通きょうつうの価値かちのもとで連携れんけいしてきたG7が結束けっそくを打ち出うちだせるかが焦点しょうてんです。

米べい高官こうかんトランプ大統領だいとうりょうが貿易ぼうえき赤字あかじの削減さくげんなど求もとめるとの見通みとおし

アメリカのトランプ大統領だいとうりょうはG7サミットに出席しゅっせきするため15日にち、アメリカを出発しゅっぱつしました。

トランプ大統領だいとうりょうが2期き目めに入はいって以降いこう、G7サミットに出席しゅっせきするのは初はじめてで、アメリカ政府せいふの高官こうかんは13日にち、記者きしゃ団だんに対にたいし「トランプ大統領だいとうりょうはG7の首脳しゅのうたちと会あい、経済けいざいと安全あんぜん保障ほしょう分野ぶんやで共通きょうつうの懸念けねん事項じこうとなっている課題かだいについて進展しんてんを図はかる」と述のべました。

また、この高官こうかんは「トランプ大統領だいとうりょうは自身じしんの目標もくひょうの実現じつげんに向むけて全力ぜんりょくで取り組とりくむ決意けついだ。

それには、公正こうせいで互恵ごけい的てきな貿易ぼうえき関係かんけいの構築こうちくも含ふくまれる」と述のべて、各国かっこくに関税かんぜい措置そちを相次あいついで打ち出うちだすトランプ大統領だいとうりょうが、G7のメンバー国こくに対にたいして貿易ぼうえき赤字あかじの削減さくげんなどを求もとめるとの見通みとおしを示しめしました。

さらに、トランプ大統領だいとうりょうは、エネルギー資源しげんの輸出ゆしゅつ拡大かくだいや、AI＝人工じんこう知能ちのうの分野ぶんやでアメリカが主導しゅどう的てきな立場たちばになることを目指めざす考かんがえだと説明せつめいしています。

「アメリカ第だい一いち主義しゅぎ」を掲かかげるトランプ大統領だいとうりょうとしては今回こんかいのサミットでも自国じこくの利益りえきを追求ついきゅうする姿勢しせいを示しめすものとみられます。

トランプ政権せいけん “関税かんぜい” 各国かっこくとの交渉こうしょう状況じょうきょうは

トランプ政権せいけんはことし2月つき、中国ちゅうごくに対にたいする追加ついか関税かんぜいを発動はつどうして以降いこう、1期き目めと比くらべても強力きょうりょくな措置そちを次々つぎつぎに打ち出うちだしてきました。

敵対てきたいする国くにだけではなく同盟どうめい国こくや友好国ゆうこうこくもターゲットとなり、ことし4月つきにはアメリカにとって貿易ぼうえき赤字あかじが大おおきい国くにや地域ちいきへの「相互そうご関税かんぜい」やすべての国くにや地域ちいきを対象たいしょうにした「一律いちりつ関税かんぜい」を発動はつどうしました。

このうち相互そうご関税かんぜいについては発動はつどう後ごすぐに問題もんだいの解決かいけつに向むけて協議きょうぎを要請ようせいしてきている国くになどに対にたいして7月つき9日にちまで90日間にちかん、その措置そちを停止ていしすると発表はっぴょうしました。

このうちイギリスとは5月つき、イギリスの市場しじょうの開放かいほうやアメリカ製品せいひんに対にたいする非ひ関税かんぜい障壁しょうへきの削減さくげんや撤廃てっぱいが進すすめられているとしてイギリスで生産せいさんされた自動車じどうしゃについては年間ねんかん10万まん台だいまでは25％の追加ついか関税かんぜいを10％に引き下ひきさげることなどで合意ごういしました。

中国ちゅうごくとの間までは5月つき、スイスのジュネーブで互たがいの関税かんぜいの引き下ひきさげなどで合意ごういし、6月つきにはこの合意ごうい内容ないようを実行じっこうに移うつすための枠組わくぐみで一致いっちしました。

ただ、各国かっこくとの交渉こうしょうを続つづけるさなかにもアメリカ側がわは6月つき4日にち、鉄鋼てっこう・アルミニウムの追加ついか関税かんぜいを25％から50％に引き上ひきあげたほか、トランプ大統領だいとうりょうは自動車じどうしゃへの追加ついか関税かんぜいも引き上ひきあげる可能かのう性せいを明あきらかにし各国かっこくやEU＝ヨーロッパ連合れんごうなどから反発はんぱつの声こえが上あがっています。

トランプ大統領だいとうりょうは、6月つき11日にち、「次つぎにどの貿易ぼうえき相手あいてと取り引とりひきをまとめると予想よそうしているか」と問とわれたのに対にたいし「われわれは日本にっぽんと交渉こうしょう中ちゅうだ。

韓国かんこくとも行いっている。多おおくの国々くにぐにともだ」と述のべて、およそ15の貿易ぼうえき相手あいてと交渉こうしょうが続つづいていると強調きょうちょうしました。

交渉こうしょうの関係かんけい者しゃによりますとトランプ政権せいけん内部ないぶでも関税かんぜい措置そちがインフレの再さい加速かそくや景気けいき減速げんそくを招まねくことへの警戒けいかい感かんが強つよく、G7サミットのタイミングに合あわせて日本にっぽんとの合意ごういを打ち出うちだすことで関税かんぜいの効果こうかを国内外こくないがいにアピールするとともに、各国かっこくからの譲歩じょうほを引き出ひきだしたいという思惑おもわくもあるとみられています。

7年ねん前まえ（トランプ大統領だいとうりょう1期き目め）は “G6＋1”と懸念けねん

トランプ大統領だいとうりょうの1期き目めに行おこなわれたG7サミットでは「アメリカ第だい一いち主義しゅぎ」を掲かかげるトランプ氏しとそのほかの首脳しゅのうとの間まで意見いけんが対立たいりつし、G7の結束けっそくが問とわれました。

7年ねん前まえの2018年ねんに、カナダ東部とうぶのケベック州しゅうで開ひらかれたG7サミットでは、トランプ政権せいけんの関税かんぜい政策せいさくをめぐり、トランプ大統領だいとうりょうとほかの6か国かこくの首脳しゅのうとの間まで激はげしいやり取やりとりが交かわされました。

その後そのご、G7サミットは首脳しゅのう宣言せんげんを採択さいたくして閉幕へいまくしましたが、その直後ちょくご、トランプ大統領だいとうりょうが、議長ぎちょう国こくカナダの当時とうじのトルドー首相しゅしょうの関税かんぜいをめぐる発言はつげんなどに反発はんぱつして首脳しゅのう宣言せんげんは認みとめられないという考かんがえをSNSで示しめし、対立たいりつが表面ひょうめん化かしました。

また、トランプ大統領だいとうりょうは、2014年ねんにウクライナ南部なんぶのクリミアを一方いっぽう的てきに併合へいごうしたことを受うけて、排除はいじょされたロシアを復帰ふっきさせ、G8に戻もどすべきだと主張しゅちょうし、ヨーロッパの国くになどとの立場たちばの違ちがいが浮き彫うきぼりとなりました。

G7内ないでのアメリカと各国かっこくの間まの溝みぞについて当時とうじ、フランスの閣僚かくりょうが「G7というより、むしろG6＋1だ」と懸念けねんを示しめしたことでも話題わだいとなりました。

G7サミットの顔かおぶれは

ことしのG7サミットは2024年ねん6月つきにイタリアで開ひらかれた前回ぜんかいのサミットから大おおきく顔かおぶれが変かわっています。

去年きょねんと同おなじなのは、フランスのマクロン大統領だいとうりょう、イタリアのメローニ首相しゅしょうの2人にんです。

石破いしば総理そうり大臣だいじんのほか、議長ぎちょう国こくカナダのカーニー首相しゅしょう、イギリスのスターマー首相しゅしょう、それにドイツのメルツ首相しゅしょうは、国くにのトップとして初はじめて参加さんかするほか、アメリカのトランプ大統領だいとうりょうも2期き目めでは初はじめての参加さんかとなります。

このほか招待しょうたい国こくとして、メキシコのシェインバウム大統領だいとうりょう、ブラジルのルーラ大統領だいとうりょう、インドのモディ首相しゅしょう、南アフリカみなみあふりかのラマポーザ大統領だいとうりょう、オーストラリアのアルバニージー首相しゅしょうといった地域ちいきのリーダーのほか、6月つきに就任しゅうにんしたばかりの韓国かんこくのイ・ジェミョン（李り在ざい明あきら）大統領だいとうりょうや、ウクライナのゼレンスキー大統領だいとうりょうも顔かおをそろえる見通みとおしです。

イスラエルとイランの攻撃こうげきの応酬おうしゅうが続つづいて緊張きんちょうが高たかまる中東ちゅうとうからは、首脳しゅのうの参加さんかは予定よていされていません。

G7に合あわせて各かく首脳しゅのうは、個別こべつの会談かいだんも予定よていしていて、ウクライナや中東ちゅうとう情勢じょうせい、アメリカによる関税かんぜい措置そちに伴ともなう経済けいざい問題もんだいなど、世界せかい的てきな課題かだいをめぐって議論ぎろんを交かわす場ばとなります。

専門せんもん家か “国際こくさい秩序ちつじょの支ささえ手しゅ米べいが後退こうたいしている今いまこそ役割やくわりを”

G7サミットを前まえにアメリカのシンクタンク、CSIS＝戦略せんりゃく国際こくさい問題もんだい研究所けんきゅうじょの専門せんもん家かで、国際こくさい政治せいじに詳くわしいビクター・チャ氏しが11日にち、NHKのインタビューに応おうじました。

米べい対たい中国ちゅうごくで連携れんけい強化きょうか目指めざすも『貿易ぼうえき戦争せんそう』の真まっただ中ただなか

この中なかでチャ氏しは、トランプ大統領だいとうりょうはG7サミットを自身じしんの「アメリカ第だい一いち主義しゅぎ」に基もとづく政策せいさくを各国かっこくに主張しゅちょうする場ばとして捉とらえてきたとの見方みかたを示しめした上うえで「今回こんかいのG7サミットにも同おなじ議題ぎだいを掲かかげて臨のぞむだろう。

しかし、状況じょうきょうはかなり異ことなる。アメリカがG7各国かっこくに対にたいして関税かんぜいを課かす『貿易ぼうえき戦争せんそう』の真まっただ中ただなかにあるためだ。興味深きょうみぶかい展開てんかいになるだろう」と指摘してきしました。

そして輸出入ゆしゅつにゅうの規制きせいなどで貿易ぼうえき相手あいて国こくに圧力あつりょくをかける「経済けいざい的てき威圧いあつ」をめぐる中国ちゅうごくへの対応たいおうでトランプ大統領だいとうりょうはG7サミットを通をつうじて各国かっこくとの連携れんけい強化きょうかを目指めざす可能かのう性せいがあるとしながら「アメリカが関税かんぜいによってG7各国かっこくに経済けいざい的てきな圧力あつりょくをかけている状況じょうきょうでは非常ひじょうに難むずかしい」と分析ぶんせきしました。

トランプ大統領だいとうりょうが反発はんぱつする気候きこう変動へんどうなどは議題ぎだいにならない

また、チャ氏しは、G7サミットの議題ぎだいについて「気候きこう変動へんどうやジェンダーの権利けんりなどはない。

トランプ大統領だいとうりょうが強つよく反発はんぱつすると知しっているからだ。G7が混乱こんらんしたり、意見いけんの対立たいりつがあるように見みえたりすることは自分じぶんたちの利益りえきに反はんすると考かんがえているため、結束けっそくした姿すがたを印象いんしょう付つけようとするはずだ」と述のべ、議長ぎちょう国こくのカナダをはじめ、各国かっこくの首脳しゅのうが対立たいりつを表面ひょうめん化かさせず、前向まえむきなメッセージを出だすことを優先ゆうせんするとの見方みかたを示しめしました。

ウクライナ情勢じょうせいめぐりヨーロッパ各国かっこくは活発かっぱつな議論ぎろん

一方いっぽうで「非公開ひこうかいの場ばでの議論ぎろんは関税かんぜいのほか、ウクライナとロシア、そして世界せかいにおけるアメリカの位置いちづけなどについて、厳きびしい質問しつもんと議論ぎろんが交かわされるだろう」と指摘してきしました。

このうち、ウクライナ情勢じょうせいについては「アメリカのウクライナに対にたいする立場たちばは、トランプ大統領だいとうりょうのこれまでの主張しゅちょうとは少すこし異ことなってきている。

停戦ていせんや戦闘せんとう終結しゅうけつに合意ごういした後のちのウクライナ支援しえんとロシアとの経済けいざい関係かんけいの正常せいじょう化かのバランスなどについて、ヨーロッパ各国かっこくなどから多おおくの質問しつもんが出でるだろう」と述のべ、活発かっぱつな議論ぎろんが行おこなわれるとの考かんがえを示しめしました。

そして、チャ氏しは「2023年ねんに広島ひろしまで開ひらかれたG7サミットは、G7がよりグローバルな役割やくわりを果はたすことを表明ひょうめいした転換てんかん点てんだった。

ルールに基もとづく国際こくさい秩序ちつじょの支ささえ手しゅとしてのアメリカが世界せかいの舞台ぶたいから後退こうたいしている今いまこそ、その役割やくわりを果はたす必要ひつようがある」と述のべて、国際こくさい秩序ちつじょの維持いじに向むけ、G7がより大おおきな役割やくわりを担になう必要ひつようがあるとの認識にんしきを示しめしました。

石破いしば首相しゅしょう “課題かだいに向むけG7で結束けっそくを日にち米べいの関税かんぜい合意ごういも努力どりょく”

石破いしば総理そうり大臣だいじんは4日間にちかんの日程にっていでカナダを訪おとずれる予定よていで、15日にち夜よる遅おそく、政府せいふ専用せんよう機きで羽田はた空港くうこうを出発しゅっぱつしました。

去年きょねん秋あきに就任しゅうにんした石破いしば総理そうり大臣だいじんはG7サミットに初はじめて出席しゅっせきします。

石破いしば総理そうり大臣だいじんは地域ちいき情勢じょうせいをめぐって意見いけんを交かわすセッションでインド太平洋たいへいよう地域ちいきの状況じょうきょうについてスピーチを行おこなうことになっています。

覇権はけん主義しゅぎ的てきな動うごきを強つよめる中国ちゅうごくや、弾道だんどうミサイルの発射はっしゃを繰り返くりかえしロシアとの軍事ぐんじ協力きょうりょくを進展しんてんさせる北朝鮮きたちょうせんの現状げんじょうなどを説明せつめいし、欧米おうべい諸国しょこくのこの地域ちいきへの関心かんしんを引ひきつけたい考かんがえです。

出発しゅっぱつに先立さきだって石破いしば総理そうり大臣だいじんは記者きしゃ団だんに対にたいし「特とくにイスラエル・イラン、またウクライナ情勢じょうせいも予断よだんを許ゆるさない状況じょうきょうだ。

いっそう厳きびしさを増ましている国際こくさい情勢じょうせい、世界せかい経済けいざい、安全あんぜん保障ほしょう、新興しんこう技術ぎじゅつなどの多おおくの課題かだいについて率直そっちょくに話はなしをしたい」と述のべました。

その上うえで「G7が連携れんけいし、結束けっそくしていろいろな課題かだいにあたっていくことが一番いちばん重要じゅうようだ。

私わたしからは自由じゆうで開ひらかれたインド太平洋たいへいようという視点してんで具体ぐたい的てきに何なにをしていくのかをアジアからの参加さんか国こくとして発信はっしんしたい」と強調きょうちょうしました。

また現地げんちで予定よていされるアメリカのトランプ大統領だいとうりょうとの日にち米べい首脳しゅのう会談かいだんの具体ぐたい的てきな日時にちじは調整ちょうせい中ちゅうだとした上うえで、一連いちれんの関税かんぜい措置そちを受うけた交渉こうしょうについて「双方そうほうにとって利益りえきとなるような合意ごういが実現じつげんするように最大限さいだいげんの努力どりょくをしたい」と述のべました。