試合は、台風19号の影響が残るなかで予定どおり開催されることになりました。
日本は、キャプテンでフランカーのリーチ マイケル選手や司令塔のスタンドオフの田村優選手などが先発するほか、2試合連続でトライを決めているウイングの福岡堅樹選手が今大会初めて先発で出場します。
対するスコットランドは体格の大きい力強い選手がそろい堅い守りやキックを使った戦術などが持ち味で、スクラムハーフのグレイグ・レイドロウ選手など第3戦で温存した主力がそろって先発出場します。
この試合で、日本は、「勝つ」か「引き分け」で決勝トーナメント進出が決まり、「負け」でも7点差以内の接戦に持ち込むなどしてボーナスポイントをスコットランドより多く取れば、決勝トーナメント進出が決まります。
日本としては今大会で見せている素早い展開の攻撃や粘り強いディフェンスを試合を通して発揮するとともに、失点につながる反則を減らすことや相手のキックにいかにうまく対応するかが勝負の鍵を握ると見られます。
横浜市の試合会場では、観戦に訪れたファンから台風19号の影響が残るなか試合が予定どおり行われることへの安どの声や、日本代表に勝って被災者を勇気づけてほしいと期待する声が聞かれました。
会社の同僚と観戦に訪れた52歳の女性は「試合が開催されるか不安だったが、無事開催は決まり、会場も晴れて本当によかった。台風の被害で苦しい状況にある人たちのためにも、日本が勝つことで勇気づけてほしい」と話していました。
また地元・横浜市から家族4人で訪れた29歳の男性は「大会が始まるまでは正直、ラグビーのことはあまり知らなかった。ただ日本の快進撃を見て本当におもしろいと思って、きょうは家族4人分のジャージを買って観戦に来ました。ぜひ歴史的な勝利を見せてほしいです」と話していました。
一方、スコットランドから応援に訪れた55歳の男性は「試合が開催されることになり日本の人たちに感謝したい。日本はすばらしいチームだが、きょうはスコットランドが意地を見せて決勝トーナメントに進出すると思う」と話していました。