台風19
号の
影響で
住宅の
浸水被害が
相次いだ
長野市では、
一部の
避難所に
避難者が
集中し、
衛生面の
悪化などが
懸念されています。
市は
別の
避難所への
移動を
呼びかけていますが、
自宅から
遠くなるなどの
理由で、
ほとんどの
人が
同じ場所にとどまる
状況が
続いています。
長野市内に
9か所ある指定避難所のうち、
豊野西小学校の
体育館には、22
日午前7時の
時点で、
最も多い234
人が
避難しています。
市によりますと、この避難所の適正な人数は今の半分以下の110人ほどということで、狭い場所で過ごすことによるエコノミークラス症候群の危険性や衛生面の悪化などが懸念されているということです。
このため、市は今月19日に、南西におよそ7キロほど離れた長野運動公園の避難所に移動するよう呼びかけましたが、ほとんどの人が、知り合いと同じ場所にいて安心できることや、被災した自宅に近いことなどを理由に同じ場所にとどまっているということです。
市では今後、この避難所にいる人に対し、一人一人話を聞きながら意向を確認することにしています。
体育館に避難している26歳の女性は「自宅の片付けがある中、別の避難所に移動すると、片道1時間かかってしまい、その時間のロスは耐えられません」と話していました。
避難所を運営する長野市教育委員会の中澤和彦総務課長は、「過密な状態にあって衛生上のリスクが高まっていることから、避難している人の意向を最大限尊重しながら、解決策を見いだしたい」と話しています。