国連で
北朝鮮の
人権状況を
調べる特別報告者がこの
1年の
調査結果を
公表し、
北朝鮮では
依然、
深刻な
人権侵害が
続いているとして、
アメリカと
北朝鮮との
協議で
人権問題を
取り上げるよう
求めました。
国連で
北朝鮮の
人権状況を
調べる特別報告者を
務めるアルゼンチンの
弁護士出身のキンタナ
氏が23
日、
記者会見し、
この1年の
調査結果を
公表しました。
この中でキンタナ氏は、北朝鮮では国民が表現の自由を奪われ、依然、深刻な人権侵害が続いていると指摘しました。またキンタナ氏は、先に公表した報告書で日本人の拉致問題も進展が見られないと指摘しています。
キンタナ氏は、非核化をめぐるアメリカと北朝鮮の協議について、「人権を守ることは非核化と朝鮮半島の安定に不可欠な要素だ」と述べて、米朝の協議で人権問題も取り上げるよう求めました。
キンタナ氏はまた、国連安全保障理事会の北朝鮮制裁決議について、「アメリカ政府の北朝鮮特別代表と会ったが、制裁から人道支援を除外する手続きは改善されていると知らされた」と述べて、制裁は維持しながら人道目的の食糧支援を拡大できるかどうかが今後の課題だという認識を示しました。