国の
名勝に
指定されている「
袋田の滝」があり、
毎年、
多くの
観光客が
訪れる、
茨城県有数の
観光地大子町を
訪れる
観光客の
数が
台風19
号の
影響で
例年の
この時期に
比べて
半分程度に
落ち込んでいることがわかり、
紅葉シーズンを
前に
観光業に
深刻な
影響が
広がっています。
茨城県大子町は
毎年100
万人を
超える観光客が
訪れる茨城県有数の
観光地で、
中でも
国の
名勝に
指定されている「
袋田の滝」は、
紅葉シーズンを
中心に
去年1年間で52
万5000
人が
訪れた
人気の
観光スポットです。
大子町は台風19号によって町内を流れる久慈川が氾濫し、多くの住宅が水につかる被害が出たものの、袋田の滝は今月14日から通常どおり入場できるようになりました。
しかし管理事務所によりますと、去年の10月の第3週には1万1000人余りに上った入場者が、ことしは5500人余りと半分ほどに落ち込んでいるということです。
近くにある土産物店の菊池貴透さんは「急いで営業を再開しましたが人通りが少なく寂しいです。ほとんどの店が営業しているので、紅葉を見に来てもらいたいです」と話していました。
大子町によりますと町内に19ある宿泊施設のうち17の施設は通常どおり営業しているものの、予約のキャンセルなどが相次いでいるということで、秋の紅葉シーズンを前に観光業に深刻な影響が広がっています。
再開見通し立たないホテルも
大子町では町内を流れる久慈川が氾濫した影響で、建物が水につかり営業の再開の見通しが立たないホテルもあります。
久慈川沿いにある「ホテル河鹿園」は、今月13日の午前2時半ごろ建物の1階が浸水し、その後、浸水の深さはおよそ2メートルにまで及んだということです。
当時、ホテルには4人の宿泊客がいたということですが、いずれも2階の客室で1晩を過ごし、従業員も含めけがはありませんでした。
ホテルの1階にはフロントや広間がありますが、畳が浮き上がったり、テーブルがひっくり返ったりして大きく壊れました。
また、久慈川を眺めながら入浴できるガラス張りの大浴場も流されてきた木などによってガラスが割れ、浴槽も土砂で埋まってしまっています。
ホテルが立地する久慈川の護岸も崩れたため復旧作業が必要ですが、工事のめどは立っていないということです。
「ホテル河鹿園」の冨永敦雄総支配人は「宿泊客や従業員が無事でよかったです。誰もが安心して滞在できる環境を整えたいですが、この川沿いで営業を再開するかどうかも考えなければなりません」と話していました。