シリア
北部では、トルコと
協力する
勢力とクルド
人勢力との
間で
散発的な
衝突が
続く中、
油田を
守るとして
東部に
向かうアメリカ
軍と、トルコとの
合意に
基づいて
国境沿いをパトロールするロシア
軍が
交錯する
異例の
状態となりました。シリア
北部では、
軍事作戦を
行っていたトルコが、
敵対するクルド
人勢力が
国境沿いの
町から
撤退する
動きが
確認できたとして23
日から
恒久的な
停戦に
移行していますが、トルコと
協力する
勢力とクルド
人勢力との
間で
散発的な
衝突が
続き、26
日の
衝突では
双方合わせて15
人が
死亡しました。
こうした中、北部で26日、アメリカ軍とロシア軍の軍用車両が、それぞれの国旗を掲げながら走行する様子が目撃されました。
この地域では、アメリカ軍はトルコによる軍事作戦を前に部隊を撤退させ始めた一方、ロシア軍はトルコとの合意に基づいてアサド政権の部隊とともに国境沿いをパトロールするため、23日から部隊を展開しています。
目撃されたアメリカ軍は、アメリカ政府がクルド人勢力が実効支配する油田を過激派組織IS=イスラミックステートから守るとしてシリア東部に新たに部隊を展開させる方針を示していることから、この地域へ向かっていたものとみられます。
こうした対応に、ロシアはアメリカがISの脅威を名目にシリアにとどまろうとしていると強く反発していて、シリアをめぐる状況が複雑化しています。