Japanese News: 自民聴き取り結果 “還付総額おととしまでで5億7949万円に”

自民じみん聴きき取とり結果けっか “還付かんぷ総額そうがくおととしまでで5億おく7949万まん円えんに”

Feb 15, 2024 17:02

Furigana

派閥はばつの政治せいじ資金しきんパーティーをめぐる問題もんだいを受うけて、自民党じみんとうは安倍あべ派はや二に階かい派はの関係かんけい議員ぎいんなどに行いった聴きき取とりの結果けっかを公表こうひょうしました。議員ぎいんらへの還付かんぷの総額そうがくは、おととしまでの5年間ねんかんで5億おく7949万まん円えんにのぼるとしています。

今回こんかいの問題もんだいを受うけて自民党じみんとうは先さきに、森山もりやま総務そうむ会長かいちょうら党とう幹部かんぶが、安倍あべ派はや二に階かい派はなど現職げんしょくの国会こっかい議員ぎいん82人にんと8つの派閥はばつや議員ぎいんグループの幹部かんぶら91人にんを対象たいしょうに聴きき取とりを行おこない、15日にち、結果けっかを報告ほうこく書しょとしてとりまとめ、野党やとうに示しめした上うえで公表こうひょうしました。

それによりますと、安倍あべ派はと二に階かい派はの現職げんしょくの議員ぎいん82人にんと次つぎの衆議院しゅうぎいん選挙せんきょの立候補りっこうほ予定よてい者しゃとなる支部しぶ長ちょう3人にんの合あわせて85人にんのすべてに、派閥はばつのパーティー券けん収入しゅうにゅうを議員ぎいん側がわに戻もどす、還付かんぷ金きんなどが確認かくにんされたとしています。

還付かんぷなどのシステムは、ノルマの超ちょう過分かぶんを議員ぎいん側がわに戻もどす「還付かんぷ方式ほうしき」と、ノルマ分ぶんのみ派閥はばつに納入のうにゅうして超ちょう過分かぶんを議員ぎいん側がわに留保りゅうほする「留保りゅうほ方式ほうしき」の2つに分類ぶんるいされ

▽還付かんぷ方式ほうしきが53人にん

▽留保りゅうほ方式ほうしきが16人にん

▽還付かんぷ方式ほうしきと留保りゅうほ方式ほうしきの両方りょうほうを行おこなっていたのが16人にんだったとしています。

85人にんの議員ぎいんらへの還付かんぷなどの総額そうがくは、おととしまでの5年間ねんかんで5億おく7949万まん円えんにのぼるとしています。

85人にんのうち、当時とうじから還付かんぷなどがあることを認識にんしきしていたのは32人にんで、このうち11人にんは収支しゅうし報告ほうこく書しょに記載きさいがないことを認識にんしきしていたとしています。

この理由りゆうについて議員ぎいんは聴きき取とりに対にたいし「派閥はばつ事務じむ局きょくから収支しゅうし報告ほうこくする必要ひつようはないと言いわれたのを信しんじていた」などと説明せつめいしたとしています。

還付かんぷ金きんなどを使つかったかどうかは

▽使用しようしていたのが53人にん

▽使用しようしていなかったのが31人にん

▽還付かんぷを受うけたことを議員ぎいんや秘書ひしょが認識にんしきしていなかったのが1人にんでした。

一方いっぽう、報告ほうこく書しょでは、安倍あべ派はでいつからこうした還付かんぷなどが始はじまったかは判然はんぜんとしないとする一方いっぽう、遅おそくとも十じゅう数すう年ねん前まえから行おこなわれていた可能かのう性せいが高たかく、場合ばあいによっては20年ねん以上いじょう前まえから行おこなわれていたこともうかがえると明記めいきしています。

さらに、聴きき取とりの中なかで安倍あべ派はに所属しょぞくしていた議員ぎいんから「派閥はばつの上うえに立たつ人間にんげんが責任せきにんをとらないといけないと思おもう」などと派閥はばつ幹部かんぶの責任せきにんを問とう声こえが数多かずおおく上あがったとしています。

報告ほうこく書しょはとりまとめにあたった弁護士べんごしの提言ていげんとして、再発さいはつ防止ぼうしに向むけた法ほう改正かいせいが強つよく望のぞまれるなどと結むすんでいます。

自民じみん森山もりやま総務そうむ会長かいちょう「聴きき取とりの目的もくてきはかなえられたのでは」

自民党じみんとうの森山もりやま総務そうむ会長かいちょうは、総理そうり大臣だいじん官邸かんていで岸田きしだ総理そうり大臣だいじんに報告ほうこく書しょの内容ないようを説明せつめいしたあと、記者きしゃ団だんに対にたいし「政治せいじへの信頼しんらいを取り戻とりもどすため、どういう経過けいかだったのかや、どういうことが重かさなってこういうことになったのかを正直しょうじきに伝つたえるのが聴きき取とりのいちばんの目的もくてきだったので、それはかなえられたのではないか」と述のべました。