気象庁によりますと29
日午後5
時37
分ごろ、
日本海中部の
深さ400
キロを
震源とするマグニチュード6.1の
地震があり、
▽震度3の揺れを
北海道 幕別町・浦幌町
青森県 階上町
岩手県 普代村
福島県 いわき市と広野町
茨城県 日立市、
埼玉県 宮代町で観測しました。
また、
▽震度2と1の揺れを北海道と東北、関東甲信越、石川県、それに静岡県の非常に広い範囲で観測しました。
この地震による津波はありませんでした。
今回の地震の震源は日本海側の非常に深い場所でしたが、揺れが観測されたのは震源からは遠く離れた太平洋側が中心でした。
専門家「“異常震域”という現象」
これについて、
地震のメカニズムに
詳しい東京大学地震研究所の
古村孝志教授は「
太平洋の
東から
日本列島の
下に
向かって
沈み
込んでいる『
太平洋プレート』の
深い場所で
起きた
地震だとみられる。
地震の
揺れが、
沈み
込んでいるプレートの
内部を
伝わったため、
震源から
遠く
離れた
太平洋側を
中心に
揺れたとみられる。
このように
震源から
離れた
地域に
震度分布が
広がることは“
異常震域”という
現象だ」と
指摘しています。
そのうえで「“異常震域”の場合、地震波の伝わり方によって、揺れが長くなりやすく小刻みな揺れになるので人が感じやすい特徴がある」と話していました。