Actualités japonaises: 米レンタカー大手ハーツ、ＥＶ２万台売却へ　代わりにガソリン車購入

米べいレンタカー大手おおてハーツ、ＥＶ２万台売却まんだいばいきゃくへ　代かわりにガソリン車購入くるまこうにゅう

Jan 13, 2024 21:01

Furigana

米べいレンタカー大手おおてハーツが保有ほゆうする電気自動車でんきじどうしゃ（ＥＶ）の３分ぶんの１に相当そうとうする約やく２万台まんだいを売却ばいきゃくし、その売うり上あげでガソリン車しゃの購入こうにゅうを増ふやす方針ほうしんであることが１２日にちまでに分わかった。同社どうしゃは近年きんねん、ＥＶの大規模だいきぼな導入どうにゅうを進すすめていたが、ここへ来きて縮小しゅくしょうに転てんじる決断けつだんを下くだした。

ハーツの経営陣けいえいじんらはかねて、ＥＶが同社どうしゃの財務状況ざいむじょうきょうを悪化あっかさせていると指摘してきしてきた。維持費いじひは比較的少ひかくてきすくなく済すむものの、修理費しゅうりひと減価償却費げんかしょうきゃくひがより高たかいのが理由りゆうだという。

シェア最高経営責任者さいこうけいえいせきにんしゃ（ＣＥＯ）は、最近さいきんのアナリストとの電話会議でんわかいぎでＥＶの修理費しゅうりひについて、しばしば比較対象ひかくたいしょうとなるガソリン車しゃの約やく２倍ばいかかることを明あきらかにしていた。

またＥＶの新車市場しんしゃしじょうでの価格低下かかくていかに伴ともない、ハーツでレンタカーとして使用しようしたＥＶの再販価値さいはんかちも押おし下さげられているという。

米証券取引委員会べいしょうけんとりひきいいんかい（ＳＥＣ）に提出ていしゅつした文書ぶんしょによると、ハーツはＥＶの減価償却げんかしょうきゃくで約やく２億おく４５００万まんドル（約やく３５５億円おくえん）の損失そんしつを見込みこむ。１台当だいあたり約やく１万まん２２５０ドルのコストがかかる計算けいさんだ。

同社どうしゃは名指めざししていないが、原因げんいんの多おおくは米べいＥＶメーカーのテスラにあるとみられる。

ハーツが運用うんようするＥＶのおよそ８割わりはテスラ車しゃが占しめる。ハーツのレンタカーの約やく１１％がＥＶだ。テスラはかねて車両価格しゃりょうかかくを積極的せっきょくてきに引ひき下さげ、それを受うけ他ほかのメーカーも自社じしゃのＥＶを値下ねさげしてきた。

自動車じどうしゃメーカーが新車しんしゃの価格かかくを下さげれば、同おなじモデルの中古車市場ちゅうこしゃしじょうでの価格かかくも下さがる。使用しように伴ともなう価値かちの下落げらくも早はやまり、大量たいりょうの車両しゃりょうを中古車市場ちゅうこしゃしじょうで販売はんばいしているハーツのようなレンタカー会社かいしゃにとっては大打撃だいだげきだ。