2年前の3月6日、名古屋出入国在留管理局の施設で、スリランカ人のウィシュマ・サンダマリさんが亡くなりました。ウィシュマさんの家族は、「必要な治療をしなかった」と言って、国を裁判で訴えています。国は「施設が行ったことは法律に違反していない」と言っています。
6日、家族はウィシュマさんの具合が少しづつ悪くなって、亡くなるまでのビデオをテレビや新聞に出しました。ビデオは5分あって、ウィシュマさんの部屋の天井のカメラが撮ったものです。ベッドにいるウィシュマさんは「病院に連れていってほしい」と言っています。しかし、施設の人は「連れていってあげたいけど、私の力じゃできない。ボスに伝えるけど」などと言っています。

家族と弁護士はビデオを出した理由について、「施設がどんなことをしたのか、みんなに知ってもらう必要があると考えています」と話しています。