統計不正問題など不祥事が
相次いだ
厚生労働省の
組織改革について、
若手職員の
検討チームが
緊急の
提言をまとめました。「
過剰な
労働で
職員が
疲弊しさらなる
ミスが
生まれかねない」として
職員の
増員や
業務の
効率化などを
求めています。
改革案は
厚生労働省の40
人近い若手職員の
チームがことし
4月から
検討を
進めてきたもので、26
日、
代表の
職員が
根本厚生労働大臣に
緊急の
提言書を
提出しました。
検討チームではことし、1000人以上の職員にアンケートを実施し、業務量が「非常に多い」または「多い」と答えた職員が65%に達し、「生きながら人生の墓場に入ったと思っている」といった深刻な声も寄せられたということです。
これについて「疲弊し、志を失いつつある職員が一定数いる」と指摘しています。
さらに統計不正問題については「不祥事対応のための過剰な労働で心身の健康を損なう職員が出て、さらなるミスにつながりかねない」と指摘しています。
そのうえで、職員が圧倒的に不足している今の現状を改めるよう大幅な増員を行うとともに、国会議員への政策の説明をオンラインで行うなど業務の効率化を進めるよう求めています。
根本大臣は「職員の増員など具体的な対応を検討したい」などと答えていました。
若手チームの代表で人事課の久米隼人課長補佐は「忙しさのあまり、志半ばに辞めていく若手職員も増えていて、強い危機感を持っている」と話していました。