アフリカの
医療の
発展に
貢献した
医師や
研究者に
贈られる「
野口英世アフリカ
賞」の
授賞式が30
日夜、
天皇皇后両陛下も
出席されて
行われ、コンゴ
民主共和国とウガンダ
出身の
2人の
研究者が
受賞しました。
「野口英世アフリカ賞」は、黄熱病の研究のため、アフリカのガーナに赴き、1928年に亡くなった野口英世博士にちなんで、3年に1回、アフリカの医療の発展に貢献した医師や研究者などに贈られる賞です。
30日夜、安倍総理大臣主催の授賞式が東京都内で開かれ、天皇皇后両陛下をはじめ、TICAD=アフリカ開発会議に出席したアフリカ各国の首脳ら、およそ150人が参加しました。
受賞したのは、エボラ出血熱の研究者でコンゴ民主共和国のジャン=ジャック・ムエンベ=タムフム博士と、途上国での医師などの育成や医療制度の整備に取り組んだウガンダのフランシス・ジャーバス・オマスワ博士の2人で、安倍総理大臣から賞状と盾、賞金1億円の目録がそれぞれ贈られました。
安倍総理大臣は「両博士は果敢なフロンティア精神と人類愛を体現しています。野口英世博士の精神が世界に広がり、国際社会の資金や人材が、アフリカの医学研究や保健に注がれることを願ってやみません」と功績をたたえました。
このあとの晩さん会では、天皇陛下が「両博士の献身的なご研究とご活動に深く敬意を評します」などと、乾杯のあいさつを述べられました。
「エボラ出血熱 非常に深刻 日本の協力に期待」
ジャン=ジャック・ムエンベ=タムフム博士はNHKの取材に対し、「自分の業績が評価されてうれしい。コンゴ民主共和国でのエボラ出血熱の流行は非常に深刻だ。国民の意識の変化と医療体制の整備が必要で、治安の悪化も問題だ。日本の協力によってアフリカの感染症対策が進むことを期待している」と述べました。