イギリス
議会では、
来月末に
迫った
EU=
ヨーロッパ連合からの
離脱期限を
延期する
法案の
審議を
求める動議が
出され、
賛成多数で
可決されました。
これを
受けてジョンソン
首相は、
議会が
延期を
可決するのであれば
総選挙を
実施するしかないとして、
議会を
解散して
総選挙の
実施を
求める意向を
表明しました。イギリス
議会では
3日夜、
日本時間の
4日朝、
超党派の
議員が
提出した
離脱期限を
延期する
法案の
審議を
求める動議が
審議され、
賛成328
票、
反対301
票の
賛成多数で
可決されました。
これを
受けて
法案は、
4日から
議会下院と
上院で
審議が
行われることになりました。
採決を受けて、離脱の延期は受け入れられないとするジョンソン首相は議会で演説し「私自身は選挙を望んでいないが、もし議員たちが交渉を中断させ無意味に延期させることに賛成するなら、解決策はこれしかない」と述べ、今後、議会が延期を可決するのであれば議会を解散して総選挙の実施を求める意向を表明しました。
ジョンソン首相としては、EUとの合意の有無にかかわらず来月末には離脱するというみずからの主張について、国民の信を問うねらいがあります。しかし総選挙を行うには、議会下院の3分の2以上の賛成が必要で、ジョンソン首相は、議会で支持を訴えて承認を得たい考えです。
現地メディアは総選挙が来月、行われるとの見方を伝えており、イギリスの離脱をめぐる混乱は一段と深まっています。