日本新聞: 北朝鮮発射の飛しょう体 “最大330キロ飛行” 韓国軍発表

北朝鮮きたちょうせん発射はっしゃの飛ひしょう体たい “最大さいだい330キロ飛行ひこう” 韓国かんこく軍ぐん発表はっぴょう

Sep 10, 2019 11:09

Furigana

韓国かんこく軍ぐんの合同ごうどう参謀さんぼう本部ほんぶは、北朝鮮きたちょうせんが10日にち午前ごぜん、西部せいぶのピョンアン南道みなみどうから東ひがしの方向ほうこうに飛ひしょう体たいを２に発はつ発射はっしゃし、最大さいだいで330キロ飛行ひこうしたと発表はっぴょうしました。韓国かんこく軍ぐんの合同ごうどう参謀さんぼう本部ほんぶは、北朝鮮きたちょうせんが10日にち午前ごぜん６ろく時じ53分ふんごろと午前ごぜん７なな時じ12分ふんごろ、西部せいぶのピョンアン（平安へいあん）南道みなみどうケチョン（价川がわ）周辺しゅうへんから東ひがしの方向ほうこうに飛ひしょう体たいを２に発はつ発射はっしゃし、最大さいだいでおよそ330キロ飛行ひこうしたと発表はっぴょうしました。

飛ひしょう体たいの種類しゅるいや高度こうどなどについてはアメリカと共とともに分析ぶんせきを進すすめているとしていて、発射はっしゃされたのが弾道だんどうミサイルだったのかどうかなど詳細しょうさいは明あきらかになっていません。

北朝鮮きたちょうせんは、ことし７月しちがつ25日にち以降いこう、短距離たんきょり弾道だんどうミサイルとみられる飛ひしょう体たいの発射はっしゃを繰り返くりかえしていて、およそ１いちか月かげつ半はんの間まにこれで８はち度目どめとなります。

合同ごうどう参謀さんぼう本部ほんぶは、このような北朝鮮きたちょうせんの行為こういは、朝鮮ちょうせん半島はんとうの緊張きんちょうを緩和かんわすることに役立やくだたず、直ただちにやめるよう求もとめるとしています。

北朝鮮きたちょうせん外務省がいむしょうでアメリカとの交渉こうしょうを担当たんとうするチェ・ソニ第だい１いち次官じかんは９きゅう日にち夜よる、談話だんわを発表はっぴょうし、「９月くがつ下旬げじゅんごろ、アメリカ側がわと向き合むきあい、包括ほうかつ的てきに討議とうぎする用意よういがある」として、今月こんげつ下旬げじゅんにも非核ひかく化かをめぐる米べい朝ちょうの実務じつむ協議きょうぎを再開さいかいすることに意欲いよくを示しめしました。

北朝鮮きたちょうせんとしては、その直後ちょくごに発射はっしゃを強行きょうこうすることで、アメリカの出方でかたを見極みきわめるとともに、硬軟こうなん織おり交まぜた対応たいおうで、アメリカに揺ゆさぶりをかける狙ねらいがあるとみられます。

官房かんぼう長官ちょうかん「詳細しょうさいは分析ぶんせき中ちゅう」

菅かん官房かんぼう長官ちょうかんは閣議かくぎのあとの記者きしゃ会見かいけんで、「わが国わがくにの領域りょういきや排他はいた的てき経済けいざい水域すいいきへの弾道だんどうミサイルの飛来ひらいは確認かくにんされておらず、現時点げんじてんでわが国わがくにの安全あんぜん保障ほしょうに影響えいきょうを与あたえるような事態じたいは確認かくにんされていない。付近ふきんを航行こうこうする航空こうくう機きや船舶せんぱくへの被害ひがい報告ほうこくも確認かくにんされていない」と述のべました。

そのうえで、菅かん官房かんぼう長官ちょうかんは「関係かんけい省庁しょうちょう局長きょくちょう級きゅう会議かいぎを開催かいさいするとともに、北朝鮮きたちょうせん情勢じょうせいに関にかんする官邸かんてい対策たいさく室しつで、関係かんけい省庁しょうちょうからの情報じょうほうを集約しゅうやくしており、詳細しょうさいは現在げんざい、分析ぶんせき中ちゅうだ。引き続ひきつづき、米国べいこくなどと緊密きんみつに連携れんけいし、情報じょうほうの収集しゅうしゅう、分析ぶんせきに全力ぜんりょくをあげていきたい」と述のべました。

また記者きしゃ団だんが「韓国かんこく側がわとの情報じょうほうのやり取やりとりはあったのか」と質問しつもんしたのに対にたいし、菅かん官房かんぼう長官ちょうかんは、「一連いちれんの発射はっしゃ事案じあんを含ふくむ北朝鮮きたちょうせん情勢じょうせいをめぐっては、日にち韓かんの間まで緊密きんみつな意思いし疎通そつうを行おこなっている。朝鮮ちょうせん半島はんとうの非核ひかく化かに向むけて、引き続ひきつづき、必要ひつような情報じょうほう交換こうかんを含ふくめ、しっかりと連携れんけいしていきたい」と述のべました。