女性のスタジアムでの
スポーツ観戦を
禁止しているイラン
に対して
国際的な
批判が
高まる中、イラン
政府は
女性が
観戦できるように
対応に
乗り出したことを
明らかにしました。
厳格なイスラム
国家のイランでは、
公共の
場で
男女が
同じところにいるのは
好ましくないとされ、スタジアムでの
女性の
スポーツ観戦は、
一部の
国際試合を
除いて
禁止されています。
こうした中、国営通信によりますと、アミリ副大統領は、15日、「女性が可能なかぎり近いうちに、スタジアムに入場できるように政府はすでに準備作業を始めた」と述べ、対応に乗り出したことを明らかにしました。
そのうえで、女性の観戦にあたっては、イラン国内のすべての大規模スタジアムで、女性専用の出入り口や観戦エリアを設けることが必要だとしています。
イランでは、サッカーを観戦するため、男性に変装してスタジアムへの入場を試みて拘束された女性が、今月、懲役刑になると聞かされた直後、焼身自殺をはかって死亡し、国際社会からは女性の観戦解禁を求める声が高まっていました。
イラン政府としては、国際的な批判が高まる中、対応を余儀なくされた形ですが、今回の対応が一時的な措置なのかどうかなど、詳しいことはわかっておらず、実際に女性のスタジアム観戦がどの程度認められるのか、注目されます。