南海なんかいトラフ臨時りんじ情報じょうほう 発表はっぴょうから5日にち お盆おぼんに影響えいきょう 備そなえる動うごき広ひろがる

お盆おぼん休やすみの時期じきを迎むかえるなか、防災ぼうさい対策たいさくの推進すいしん地域ちいきに指定していされている各地かくちでは、巨大きょだい地震じしんに備そなえる動うごきが広ひろがっています。

一方いっぽう、観光かんこう施設しせつには宿泊しゅくはくのキャンセルも相次あいついでいます。

《お盆おぼんの観光かんこう地ちに影響えいきょうも》

[愛媛えひめ] 道後どうご温泉おんせん 宿泊しゅくはくキャンセル相次あいつぐ

全国ぜんこく有数ゆうすうの観光かんこう地ち、松山まつやま市しの道後どうご温泉おんせんでは、観光かんこうシーズンを迎むかえたホテル業界ぎょうかいに影響えいきょうが広ひろがっています。

「道後どうご温泉おんせん旅館りょかん協同きょうどう組合くみあい」によりますと、臨時りんじ情報じょうほうの発表はっぴょうを受うけて宿泊しゅくはくのキャンセルが相次あいつぎ、組合くみあいに加盟かめいするおよそ30のホテルや旅館りょかんで数すう千せん人にん規模きぼにのぼる見込みこみだということです。

このうち「道後どうごプリンスホテル」では、臨時りんじ情報じょうほうの発表はっぴょうのあとからキャンセルが相次あいつぎ、11日にちまでに200人にんを超こえたということです。

ホテルでは、夏休なつやすみのかき入いれ時じに向むけて、1億おく円えん余あまりの改修かいしゅう費ひをかけて新あらたに露天ろてん風呂ふろ付つきの客室きゃくしつなど3部屋へやを設もうけましたが、この部屋へやのキャンセルも出でているということです。

ホテルの佐渡さわたり祐ゆう収おさむ社長しゃちょうは「最もっともにぎわう夏休なつやすみに向むけて、部屋へやの改修かいしゅうや受け入うけいれの準備じゅんびなどに全力ぜんりょくをかけてきたので、非常ひじょうに厳きびしい状況じょうきょうだ。災害さいがい時じの安心あんしん安全あんぜんに万全ばんぜんを期きしていることを引き続ひきつづき、お伝おつたえしていきたい」と話はなしていました。

[高知こうち] 伊尾木いおき洞ほら ガイドツアーが中止ちゅうしに

NHKの連続れんぞくテレビ小説しょうせつ『らんまん』の撮影さつえいも行おこなわれた人気にんきの観光かんこう地ち、高知こうち県けん安芸あき市しの「伊尾木いおき洞ほら（いおきどう）」では、ボランティアによるガイドツアーの受け付うけつけを当面とうめん、中止ちゅうしする対応たいおうを取とっています。

洞窟どうくつは海岸かいがんに近ちかく、周辺しゅうへんは津波つなみの浸水しんすいが想定そうていされていることから、市しや地元じもとの観光かんこう協会きょうかいは臨時りんじ情報じょうほうの発表はっぴょう以降いこう、観光かんこう案内あんない所しょにハザードマップを置おくなどの対応たいおうをとっています。

その一方いっぽうで、ボランティアによるガイドツアーは予約よやくのキャンセルも入はいっているということで、観光かんこう協会きょうかいは安全あんぜん面めんなどを考慮こうりょしてツアーの受け付うけつけを当面とうめん、中止ちゅうしすることにしました。

安芸あき市し観光かんこうボランティアガイドの会かいの根木ねき勢ぜい介かい会長かいちょうは「ガイドの予定よていがキャンセルになって残念ざんねんですが、やむをえないです」と話はなしていました。

[静岡しずおか] 浜松はままつ城じょう “揺ゆれを感かんじたら石垣いしがきから離はなれて”

およそ400年ねん前まえに作つくられた石垣いしがきが残のこる浜松はままつ市しの浜松はままつ城じょうでは、地震じしんへの注意ちゅういを呼よびかける臨時りんじのポスターを制作せいさくし、天守閣てんしゅかくや石垣いしがきの周辺しゅうへん、それに城しろへ向むかう散策さんさく路ろなどに掲示けいじしています。

ポスターには、城しろの近ちかくにある中央ちゅうおう芝生しばふ広場ひろばが避難ひなん場所ばしょであることを地図ちずなどで示しめしているほか、地震じしんの揺ゆれを感かんじたら石垣いしがきから離はなれるよう注意ちゅういを呼よびかけています。

13日にちも大勢たいせいの観光かんこう客きゃくが訪おとずれていて、浜松はままつ城じょう天守閣てんしゅかくの枩田た由紀子ゆきこ 館長かんちょう補佐ほさは「安全あんぜん第だい一いちと考かんがえて地震じしんが起おきたときの対応たいおうなどを呼よびかけています。安全あんぜんに注意ちゅういしながら楽たのしんでほしいです」と話はなしていました。

《巨大きょだい地震じしんに備そなえて》

[和歌山わかやま] 避難ひなん所しょの開設かいせつを速すみやかに

和歌山わかやま県けん海南かいなん市しでは、避難ひなん所しょの開設かいせつ手順てじゅんなどを再さい確認かくにんしようと、担当たんとうの職員しょくいん28人にんが市しの会議かいぎ室しつに集あつまりました。

はじめに、防災ぼうさい担当たんとうの職員しょくいんから住民じゅうみんの安否あんぴ確認かくにんや物資ぶっしの供給きょうきゅうのため避難ひなん者しゃ名簿めいぼを作つくっておくことなど、避難ひなん所しょを開設かいせつする際さいの注意ちゅうい点てんが伝つたえられました。このあと、職員しょくいんたちは避難ひなんした住民じゅうみん向むけの段ボールだんぼ-るベッドや簡易かんいトイレの組み立くみたてを行おこない、手順てじゅんを一ひとつ一ひとつ確認かくにんし合あいながら完成かんせいさせていました。

参加さんかした職員しょくいんの1人にんは「段ボールだんぼ-るベッドの組み立くみたては手順てじゅんを忘わすれているところもあったので、確認かくにんできてよかったです」と話はなしていました。

海南かいなん市し危機きき管理かんり課かの山本やまもと博也ひろや課長かちょうは「初はじめて発表はっぴょうされた情報じょうほうで戸惑とまどいもありますが、これをきっかけに見直みなおしを行おこない、万全ばんぜんの備そなえをしていきたい」と話はなしていました。

海南かいなん市しでは臨時りんじ情報じょうほうの発表はっぴょうを受うけて市内しない2か所かしょに避難ひなん所しょを開設かいせつしていて、職員しょくいんが24時間じかん態勢たいせいで対応たいおうしているということです。