書類送検されたのは、東京・江戸川区に住むベトナム人の男性技能実習生(32)です。
警視庁によりますと去年8月の深夜、江戸川区の公園や河川敷で野生のカルガモ2羽を手で捕まえたとして鳥獣保護法違反の疑いが持たれています。
捕まえたカルガモを自転車の前かごに入れて自宅に帰る途中に、警察官が職務質問をして発覚したということです。
技能実習生は、おととし来日しまじめに働きながら技術を学んでいたということで、事情聴取に対して「日本食が口に合わなかった。カモを使ったベトナム料理のおかゆを作って食べるつもりだった」と話しているということです。
カルガモは捕まえられたあと死んでしまったということで、近所の人は「かわいらしい姿を見せていたのに信じられません」と話していました。
住民「信じられません」「文化の違いがある」
カルガモが捕まえられた公園の近くを毎日散歩している76歳の男性は、「春にカルガモの子どもがたくさん生まれて、育っていく様子を近所の人たちはみんな楽しみに見守っています。カルガモを捕まえて食べるというのは考えもしないし信じられません」と話していました。
また、河川敷で普段から犬の散歩をしている53歳の男性は、「橋の下などでカルガモをよく見ます。日本人には考えられませんが、文化の違いがあるので許してあげたい気持ちもあり、難しいですね」と話していました。