小惑星「リュウグウ」への
着陸に
成功した
探査機「はやぶさ
2」について
JAXA=
宇宙航空研究開発機構は、
次は
小惑星の
内部を
調べるため、
上空から
金属の
塊を
撃ち込んでクレーター
状の
穴をつくる
世界初の
試みを
来月5日に
実施する、と
発表しました。はやぶさ
2は
先月22
日、
地球から
およそ3億4000
万キロ離れた
小惑星、リュウグウへの
着陸に
成功し、JAXAは
計画どおり
岩石を
採取できた
可能性が
高いとしています。
JAXAは18日、次のミッションの詳細を発表し、小惑星の内部を調べるため、上空から金属の塊を撃ち込みクレーター状の穴をつくる世界初の取り組みを来月5日に実施する、と発表しました。
計画でははやぶさ2は高度500メートル付近で金属の塊を発射する「インパクタ」と呼ばれる装置を分離、「インパクタ」は降下して高度300メートルから200メートルの間で金属の塊を秒速2キロの高速で発射し、小惑星表面にクレーター状の穴をつくります。
はやぶさ2はこの間、「インパクタ」の破片や飛び散る岩石にあたって機体を損傷しないよう、小惑星の裏側に移動します。
JAXAでは、穴をつくったあとカメラなどで内部の様子を観測するほか、可能と判断すれば5月以降、穴の内側や周辺を狙って2度目となる着陸を行い、小惑星内部の岩石の採取を試みる計画です。
JAXAの佐伯孝尚プロジェクトエンジニアは「大量に飛散する装置の破片や岩石のかけらが探査機に当たってしまうと機体がダメになってしまう。先月の着陸とは違った運用となり、次も難しい挑戦になる」と話しています。