麻薬取締法違反の
疑いで
逮捕されたピエール
瀧容疑者が
出演する
来月公開予定の
映画について、
映画会社の
東映は、「
罪を
犯した
1人の
出演者のために、すでに
完成した
作品を
公開しないという
選択肢は
取らない」として、
予定どおり
公開することを
発表しました。コカインを
使用したとして、
麻薬取締法違反の
疑いで
逮捕されたピエール
瀧容疑者(51)は、
来月5日公開予定の
映画「
麻雀放浪記2020」に
出演していて、20
日、
配給元の
東映が
会見し、
今後の
対応を
説明しました。
東映によりますと、逮捕直後から、中止や延期などの選択肢も含め、協議を重ねたということで、最終的には、「罪を犯した1人の出演者のために、作品を待ちわびるお客様に、すでに完成した作品を公開しないという選択肢は取らない」という理由で、予定どおり公開することを決めたということです。
東映の多田憲之社長は、「映画は鑑賞の意思を持った人が見るクローズドな有料メディアで、テレビやコマーシャルとは性質が異なる」と説明し、上映にあたっては、瀧容疑者が出演していることを、チケット売り場や映画の字幕で表示するということです。
同席した白石和彌監督は、「個人に罪がある一方、作品そのものには罪はないのではないかという気持ちがあり、公開が決まってほっとしているというのが正直な気持ちです」と話しました。そして、過去にも作品をともにした瀧容疑者に対しては、「今は“ばか野郎”としか言いようがないです。自分の罪を反省し、治療して、人として歩いてほしいです」と語っていました。