Japanese News: 保育士殺害事件「優しい子が、なぜ」悲嘆にくれる親族

保育ほいく士し殺害さつがい事件じけん「優やさしい子こが、なぜ」悲嘆ひたんにくれる親族しんぞく

Mar 28, 2019 17:03

Furigana

東京とうきょう杉並すぎなみ区くのアパートで殺害さつがいされた保育ほいく士しの照井てるい津つ久美くみさんが幼おさないころ過すごした岩手いわて県けん花巻はなまき市しでは、親族しんぞくや知り合しりあいの人ひとが「優やさしい子こが、なぜ」と悲かなしみにくれています。花巻はなまき市しに住すむ86歳さいの祖母そぼは、小ちいさいころから津つ久美くみさんをかわいがっていて、「かわいい、かわいい、本当ほんとうにかわいい子こでした。礼儀れいぎ作法さほうもちゃんとしてね。それなのに本当ほんとうにかわいそうです。二度にどと帰かえってこないし、なんで津つ久美くみを狙ねらったのか、何なににも悪わるいことしたわけではないのに。悲かなしくて何なにも考かんがえられません」と悲かなしみを抱かかえながら話はなしました。

思い出おもいでを振り返ふりかえり、「津つ久美くみの弟おとうとが生うまれる前まえ、私わたしが津つ久美くみを預あずかりましたが、『お母おかあさんがいなくても大丈夫だいじょうぶだよ』と言いって、私わたしを安心あんしんさせようとしてくれる芯しんの強つよい子こでした」と話はなしました。

夫おっとが亡なくなって落ち込おちこんでいたときには、津つ久美くみさんが当時とうじ住すんでいた札幌さっぽろ市しに祖母そぼを呼び寄よびよせて観光かんこう名所めいしょを案内あんないしてくれたといいます。

津つ久美くみさんが大学だいがく卒業そつぎょう後ご、東京とうきょうの乳児にゅうじ院いんで働はたらくため１いち人にん暮くらしを始はじめた時ときには「仙台せんだいから東京とうきょうに単身たんしんで移り住うつりすみ心配しんぱいしていましたが、乳児にゅうじ院いんのスタッフもアパートの大家おおやさんもいい人ひとたちばかりだと聞きいて安心あんしんしていました」と話はなしました。

クリスマスの時期じきになると祖母そぼにクリスマスカードを送おくってくれたといいます。

クリスマスカードには「花巻はなまきは寒さむいと思おもうけど、あたたかくしてカゼひかないようにしてね」「ドライブ、買い物かいもの行いこうね。インフルエンザ気きをつけてね」と書かかれ、１いち人にんで暮くらす祖母そぼのことを気遣きづかうメッセージがつづられていました。

祖母そぼは「帰省きせいで帰かえって来きてくれるのがとても楽たのしみでした。いつも私わたしのためにたくさんのお菓子おかしを用意よういしてくれたり本当ほんとうに優やさしい子こでした」と話はなしていました。

事件じけんについては「最初さいしょは全まったく信しんじることができませんでした。今いまはとにかく悲かなしいです。津つ久美くみの父親ちちおやもずっと泣ないていて、立ち直たちなおれるかわからないです。津つ久美くみは人ひとに恨うらまれるようなことをするような子こではないので、なぜ殺ころされたのか本当ほんとうにわかりません。悲かなしくて何なにも考かんがえられません」と涙なみだをこらえながら話はなしていました。

知人ちじん女性じょせい「ことばもない」

花巻はなまき市しの知人ちじんの78歳さいの女性じょせいは「津つ久美くみちゃんは帰省きせいするたびに私わたしの家いえに寄よってくれた。東京とうきょうのアパートは安心あんしんして１いち人にん暮くらしができる地域ちいきだと聞きいていたのに、こんな事件じけんに巻き込まきこまれるなんてことばもないです」と話はなしていました。

そして「津つ久美くみちゃんは子こどもが大好だいすきで、大学だいがくで福祉ふくしを学まなんで乳児にゅうじ院いんに就職しゅうしょくしたと聞ききました。職場しょくばでは『深夜しんやまで赤あかちゃんをだっこし続つづけないといけない時ときもある』と言いっていましたが、それでもやりがいを持もって頑張がんばる姿すがたを尊敬そんけいしていました。犯人はんにんを早はやく捕つかまえてほしい」と訴うったえていました。